:::

Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ナルワンアワー(月曜日) - 2022-05-23_台・日・米による国際共同製作映画「黒の牛」クランクイン

  • 23 May, 2022
ナルワンアワー(月曜日)
台湾、日本、アメリカによる合作映画「黒の牛」の撮影が5月11日に徳島県三好市で始まった。(写真:CNA)

先週は、台湾の映画が日本でリメイクされるという話題をご紹介しましたが、今度は、台湾、日本、アメリカによる合作映画の話題が届きました!

映画「祖谷物語 -おくのひと-」が日本のみならず海外でも高い評価を受けた蔦哲一朗・監督の国際共同製作映画「黒の牛」の撮影が5月11日に、徳島県三好市で始まりました。

この作品は、禅宗の教えを10枚の絵で表現した「十牛図」からインスピレーションを受けて蔦・監督が自ら脚本を書いた作品。

山間部に暮らす1人の男と、1頭の牛が過ごす日々をモノクロ映像で描きます。

その映画「黒の牛」の主演を演じるのが、台湾の俳優、李康生(リー・カンション)。

ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した1994年の映画「愛情萬歳」などで知られる台湾の巨匠・蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の全作品に出演し、2013年の映画「郊遊<ピクニック>」で台湾版アカデミー賞「金馬奨(ゴールデンホースアワード)」の主演男優賞に輝いた台湾のベテラン俳優です。

李康生(リー・カンション)は、この撮影のために早くに日本入りして、“ヒロイン”を演じる日本の牛「ふくよ」の散歩やブラッシング、餌やり、フンの掃除を行ったりと仲を深めただけでなく、昔のやり方での耕作も練習したそうです。

今回、全編牛との共演と言うことについて李康生(リー・カンション)は、これまでに子猫や子犬と演技をしたことはあるが、牛の“ヒロイン”と出会ったことは特別な経験だと語っています。

李康生(リー・カンション)は、「ふくよ」は時には、中国語で「牛脾氣」=機嫌が悪くなることがあって、どんなことがあっても全く動かなくなることがあったことを笑いながら話していました。

でも、言葉が通じない牛とどのように演じたらいいのか心配ではなかったのかとの質問に、以前、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督と仕事をした時もセリフが少なく、心で感じることに慣れている。動作やセリフで演じるのではなく、相手の心を信じることで、心を込めた演出ができると語っています。

蔦哲一朗・監督も、「これは、人と牛が、大地とともに心を耕し、仏教的な“無”に至る映画です。今回、李康生(リー・カンション)さんの相手役となるのは牛です。言語を越えて、肉体で牛と語りあい、一つになっていく姿をフィルムでおさめられるのが大変楽しみでなりません。」と語っています。

なお、映画「黒の牛」の中で、重要な役を担う禅僧を、世界的な舞踊家で、2002年の映画「たそがれ清兵衛」以降、多くの映画で活躍している田中泯が演じているほか、音楽は坂本龍一が担当します。

撮影は、徳島県の三好市を中心に、四国各地で6月中旬まで行われ、台湾・台北市での撮影も予定されています。そして、その年の秋以降に台湾と日本で上映される予定とのことです。

また、蔦哲一朗・監督は、「台湾の皆さんと一緒に切磋琢磨しながら映画を作れることが、何より嬉しいです。閉鎖的で画一的な思考で作りがちな日本映画ではなく、自由な発想を受け入れてくれる国際共同製作という体制をとてもありがたく思っています。」とコメントしています。

Program Host

関連のメッセージ