新型コロナによって、もう2年も日本に行くことができていませんが、コロナ前は、多くの台湾の人たちが日本に旅行に行っていました。
そして、旅行の楽しみの一つが日本の美味しいお土産を買ってくること。
私も以前、日本から台湾に戻ってきたとき友人や同僚にお土産のお菓子を渡すと、「日本のお菓子はどれも美味しいし、きれいだ」と、いつも本当にすごく喜んでくれていました。
今は、本人たちが旅行に行けないのもありますし、日本の友達が台湾に来られない、また台湾に住む日本人も日本になかなか簡単に里帰りできないということもあって、日本のお土産を手にする機会が激減し、“日本のお土産ロス”になっている人も出ているようです。
そこで、代購業者から“日本のお土産”を購入する人も増えています。
そんな台湾の人たちに人気の日本のお土産と言えばなんだと思いますか?
代購サイトで1番人気なのはやはり、「東京ばな奈」!?
…と思いきや、実は1番人気なのは、京都のおかき専門店「小倉山荘」の「をぐら山春秋」だそうです。8種類の一口あられが詰め合わせとなっていて、それぞれが桜や、紅葉、月などを詠んだ「小倉百人一首」の歌をテーマに季節の風景を表したお菓子で、見た目も華やかで、日本っぽさもあって、しかも美味しいと人気です。
でも「東京ばな奈」が1位ではないことがちょっと意外でしたが、この理由というのが「賞味期限」。
「をぐら山春秋」の賞味期限がが45日から90日であるのに対し、「東京ばな奈」は長くて7日間なんです。
そのため、代購で手に入れようと思うとどうしてもその賞味期限がネックとなっているようです。
ところが!先週の木曜日(1/13)から、台北市信義区の新光三越-台北信義新天地A8館で、「東京ばな奈」を販売しているんです。
「東京ばな奈」は今回が台湾初上陸!日本から空輸で台湾に直送されていて、これには“日本のお土産ロス”だった人や、“ロス”までなかったけど「東京ばな奈」好き!という人からも、代購業者に頼らず直接買いに行ける!と大注目となっています。
「東京ばな奈」は今ではいろんな種類のものが登場していますが、今回は、ロングセラーの定番商品であるオリジナルの「東京ばな奈」の4個入と8個入りの2種類を販売しています。
「東京ばな奈」は日本で購入すると4個入が税込み540円、8個入りは税込み1,078円ですが、台湾ではいくらで販売されているのかというと…4個入が320台湾元、8個入りが640台湾元。日本円に換算すると、4個入がおよそ1,300円、8個入りがおよそ2,700円と倍以上のお値段!!
それでも一人で何箱も買っていく人もいたそうで、中には8箱買っていった人もいたそうです。
この「東京ばな奈」の販売は期間限定で2月6日までなんですが、台湾は今、旧正月前。今年は2月1日が旧暦のお正月となるので、この時期はお正月の贈り物を準備するタイミングでもあることから、この「東京ばな奈」を贈り物にと考えている人もいるようです。
ちなみに、今回、新光三越-台北信義新天地A8館で販売しているのは「東京ばな奈」だけでなく、Baked Mallowの、自家製の分厚いマシュマロをグラハムクッキーで挟んだ看板メニュー「焼マシュマロサンド」や、宮島の老舗和菓子屋・やまだ屋の「桐葉菓」、代購で1番人気の「小倉山荘」の「をぐら山春秋」、「PRESS BUTTER SAND」、「The Maple Mania」と言った、人気の日本のお土産たちが登場しています。
通常であれば旧正月の長い連休を利用して日本に旅行していたという人も多いこの時期、旅行にはまだ行くことはできませんが、“日本ロス”になっている台湾の人たちを日本のお菓子たちが癒しています。
なお、「東京ばな奈」は、今年(2022年)、引き続きまたどこかで期間限定で販売する予定とのことです。