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ナルワンアワー(月曜日) - 2022-01-03_台湾でも人気となるか?!おでんの人気の具「はんぺん」

  • 03 January, 2022

台湾と言えば外食文化というイメージがあると思いますが、そんな台湾でも新型コロナの影響で、外出できなかったり、外での食事を敬遠したりして、自炊をする人が増えています。しかも、今は様々な料理のレトルトパックなどもあって、手軽においしい料理が家庭で楽しむこともできます。

そして気温が下がって寒くなるとなぜか恋しくなるのが「おでん」。熱々の「おでん」をはふはふ頬張ると体の芯から温まって、なんだか幸せな気分になりますよね。これは日本人だけではないようで、台湾の人たちも寒い日にあたたかい「おでん」を食べたくなるという人が少なくありません。

そんな「おでん」ですが、先日、ある女性ネットユーザーが大手外資系スーパーで日本の「おでん」の冷凍パックを購入したそうですが、そこに不思議な食材が入っている!とネットに写真をアップし、話題となりました。

「おでん」は日本でも地方によって味付けや具材が違ったりしますが、この彼女が見たものはマシュマロのような白い“神秘の食材”。おでんを温めていたら鍋の中から浮かんできたんだそうです。これはいったい何だと思いますか?

気になった女性は、他のネット上で「この白いものは何の豆腐かわかる人いる?売られているの見たことない?ふわふわしていて、まるでマシュマロみたいなものが浮かんできたの」と書きこみました。

すると、「知っている」というネットユーザーたちから続々と書き込みがあり、すぐに答えが判明しました!その白いものの正体は「はんぺん」!

日本の「おでん」ではお馴染みの食材ですが、確かに、私も台湾ではほとんど見かけたことはありません。ですので、この質問をした女性のように「はんぺん」を知らないという台湾の人も少なくないようです。

でも知っているという人たちからは、「それは“はんぺん”と言って、魚の練り製品だよ」とか、「魚のすり身と卵白を混ぜて作ったものだよ」といった、「はんぺん」そのものについて教えてくれるコメントの他、「“はんぺん”だ、私、超大好き!」とか、「“はんぺん”の食感はスポンジのようだ」とか、「日本のコンビニで“おでん”に(台湾の蒸しパンの)“饅頭(まんとう)”のようなものが浮かんでいたのを見た。その味は格別だった」と言った感想コメントや、中には、「日本ではトーストサイズのものも売っていて、トーストにチーズやハムと一緒に挟んで食べるとおいしい」とか、「自分は麻辣鍋に入れる。麻辣鍋と相性抜群だよ」といった違った食べ方を教えるコメントなどもありました。

ちなみに、「はんぺん」は中国語で「鱈寶」と書きますが、その日本語名の「はんぺん」という音をそのまま漢字にあてて、「半片」という表記をしていたりもします。

「おでん」と言えば、日本では「人気の具」は、「たまご」、「大根」、「牛筋」、「もちきんちゃく」、「はんぺん」…といったものがよく上位に入っていますが、台湾で「人気のおでんの具」というと、「すり身団子」系の物や、魚のすり身を主原料として豆腐のように形成した「魚豆腐」といった、すり身系の物が上位に入ります。

台湾も日本と同様に島国で、古くから魚を使った様々な食べ物があり、魚のすり身を使った練り物も数多くあって、馴染みのある食べ物なんですが、同じように魚のすり身を使っている「はんぺん」の知名度はまだ“そこそこ”といった感じのようです。

ただ台湾では、日本と同じようにコンビニに「関東煮」という名前で「おでん」が売られていますし、実は「はんぺん」の有名ブランド「紀文」の台湾工場もあります。そして、「はんぺん」のことを知っている台湾人のコメントを見てみると、食べてみてその食感や味が好きだという人は多いようですので、これから台湾でもっと「はんぺん」ファンが増えるかもしれませんね。

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