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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ナルワンアワー(月曜日) - 2021-11-22_「洋服の青山」、12月26日に台湾市場から完全撤退

  • 22 November, 2021
ナルワンアワー(月曜日)
日本の老舗・スーツ専門店「洋服の青山」が台北市にある中山店と西門店を12月26日で閉店し、台湾市場から完全撤退することを発表した。(写真:CNA)

先週、とあるニュースに台湾の人たちがショックを受けていました。それは…「洋服の青山」が12月で台湾市場から撤退するというニュース。

「洋服の青山」といえば、1964年創業の日本の老舗・スーツ専門店ですが、実は台湾にも多数の店舗を展開していました。旅行で台湾を訪れた際に見かけたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

1993年に海外第一号店として台湾に進出し、以来、日本スタイルのスーツは台湾の男性たちの間でも根強い人気を誇っていました。

ところが、元々、台湾は日本と比べるとスーツを着て仕事をしている人は多くないですし、さらに近年は、社員の服装に規制を設ける企業も減っていて、会社員にとってスーツは唯一の選択肢ではなくなってきていました。

そしてZARAやUNIQLOなどのファストファッションがシェアを伸ばし、「洋服の青山」の業績にも影響を与えていました。

そのような流れもあって、ここ数年は台湾内の店舗も次第に減っていました。

(そう言えば、私の家の近所にも「洋服の青山」があったけれど、数年前に閉店してしまったなという事を思い出しました。)

そんな中、さらに、追い打ちをかけたのが、新型コロナのパンデミック。

これによって、多くの企業がリモートワークをするようになったために、スーツの需要がさらに大幅に減ってしまったんです。

台湾の「洋服の青山」は、昨年(2020年)には、台中店と、台北市東区で18年間の歴史を持つ店舗を閉じていますが、この度、最後の2店舗、台北市にある中山店と西門店を12月26日で閉店し、台湾市場から完全撤退することを発表しました。

このニュースが流れると台湾のネットでは、「私が初めてスーツを買ったのは青山だった」とか、「20年前に初めてスーツのセットを買ってからこれまで、クローゼットの中の7~8割は青山のものだ」とか、「またいい店が一つ無くなる、惜しい!」とか、「残念だ、さらば青春」といった、悲しみと共に懐かしむコメントや、「週末に行く!」といった閉店までに駆け込むというコメントなどであふれました。

また、中には「私が初めて買ったスーツは青山のものだ。だけど、本当にスーツを着て出勤しなくなって随分と経つ」というようなコメントもあり、時代と共にビジネスファッションが変わっていったことを表していました。

実は「洋服の青山」は昨年(2020年)から大規模な改革を行っていて、すでに日本国内165の店舗が閉店していて、来年(2022年)はさらに140店舗の閉店を予定しているそうです。

「洋服の青山」を展開する青山商事は、利益を出していない店舗を閉店したり、人件費を削減したりするなどして、経営の効率化をはかり、同時にオンラインストアでの販売に力を入れることを明らかにしています。

ただ、それでも青山商事の青山理・代表取締役社長は、「たとえコロナが収束したとしても、スーツ市場がかつての勢いを取り戻すことはないだろう」と認めているという事です。

確かに、台北でスーツ姿の人を見かけないわけではないんですが、スーツと言えば日常のシンプルなビジネススーツを着ている人よりも、ファッションとしてちょっとピタッとした細身のおしゃれスーツを着ている人も多かったり、企業でもカジュアルなスタイルで仕事をしている人たちをよく見かけたりして、日本ほどスーツは“日常”のアイテムではなく、しかもそれがもっと減ってきているような印象を受けます。

カジュアルスタイルもいいのですが、個人的には、ビジネススーツ姿を見ると、清潔感あって、スッとしてていいな~と思うので、スーツ市場が減少していくのは悲しいですし、なにより今回、台湾の市場から日本のブランドが一つ消えてしまうのはとても残念ですね。

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