今年のお盆、どこにも行けなかった…という人も多かったかもしれませんね。新型コロナの影響はいつまで続くのか、まだ終わりが見えてきませんが、台湾文化コンテンツの産業化と国際化を促進する独立行政法人「台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(TAICCA)」が、今日(8/16)から「脳内トラベル台湾」というイベントを東京で開催しています。
これは、「このコロナ禍の、自由を奪われた日常から抜け出す」という思いから始まったもので、実際に台湾へ旅立つことができなくても、本を読むことで台湾を巡り、楽しみ、人々と触れ合えた気分になってもらい、日本にいながらにして、台湾の書籍作品、雑貨を通して、台湾の生活スタイルや作品の中に潜んでいる新しい台湾を体感してもらうイベントです。
イベントは、東京・日本橋に2019年にオープンした台湾発の文化情報発信拠点「誠品生活日本橋」をメイン会場に、下北沢にある「本屋B&B」、そして埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」に位置する「ダ・ヴィンチストア」も参加します。
この3店舗では店内に「脳内トラベル台湾」特設コーナーを設置して、台湾初心者から台湾上級者まで、おススメの台湾関連書籍や、台湾雑貨を紹介しています。
“本を通して台湾を旅する気分を楽しんでもらおう”というコンセプトを聞くと旅行関連書籍かと思うかもしれませんが、ちょっと違います。
1979年の台北、今はなき「中華商場」という当時の大型商業施設を舞台に人々のささやかなエピソードを描いた短編集「歩道橋の魔術師」や、台湾新幹線完成までのドラマを描いた小説「路-ルウ」、日本でも映画が人気を集めた小説「あの頃、君を追いかけた」といった書籍の他、今年翻訳されたミステリー小説「台北プライベートアイ」や長編小説「複眼人」など、台湾の作家さんの作品の翻訳本や、台湾に関する書籍など、50作以上が紹介されています。
もちろん、中には小説などのしっかりとした読み物だけでなく、台湾の路地裏や店先で見つけた台湾の猫と人の温かい交流を綴ったフォトエッセイ「店主は、猫」などもあって、様々なタイプの本から台湾の街や生活、空気感を感じることができます。
また、「脳内トラベル台湾」のイベントでは、特設コーナーを設ける他に、トークイベントも行われます。
開催初日の今日(8/16)には、最初のゲストとして台湾のIT担当大臣オードリー・タン氏が東京・日本橋の誠品生活日本橋の会場にオンラインで登場して「多元的文化と台湾」を中心にトークを行いましたが、この後も、ブックコーディネーターとして活躍する内沼晋太郎氏や、台湾を背景にした書籍も書かれている日本の直木賞作家・乃南アサ氏や、声優でエッセイストの池澤春菜氏も登壇する予定です。
「脳内トラベル台湾」のイベントは、メイン会場の「誠品生活日本橋」では、今日(8/16)から9月15日まで、下北沢の「本屋B&B」では今日(8/16)から8月31日まで、埼玉県所沢市の「ダ・ヴィンチストア」では9月1日から9月15日まで行われます。
イベントの詳細や、トークイベントのスケジュールや会場などは、「脳内トラベル台湾」特設サイトをチェックしてください。
アドレスは、https://nounai-travel-taiwan.taicca.tw/ です。
また、この特設サイトでは、東京にある台湾関連店のレポートもあって、日本にいながらにして本格的な台湾式のご飯が食べられるお店や、台湾漢方のお店、台湾の音楽にも触れられるお店なども紹介してありますよ。
なかなか実際に旅行に行けない今だからこそ、カルチャーの方面から台湾に触れて、頭の中で想像をいっぱい膨らませて台湾を楽しんでください。想像は無限です!