新型コロナによって海外に自由に行き来ができなくなって1年以上─。世界では少しずつワクチンの接種が広がってきているところですが、まだまだしばらくは日本と台湾も以前のように自由に行き来することはできなさそうです。
そんな中、「台湾観光局」が、新型コロナの早い収束を願う気持ちや、離れて会えなくなっている家族や友人に想いを届けてもらおうと、6月6日から特別企画「『天に願いを』台湾スカイランタンイベント」を行っています。
まずこの「スカイランタン」とはどのようなものかというと、紙で作った1メートル四方くらいのバルーンの、底の開いている部分に取り付けた紙を燃やすことで熱気球と同じように、上昇気流が起こって空高く舞い上がるという仕組みの打ち上げ式ランタンです。
バルーン部分にそれぞれが思い思いのメッセージや願いごとを書いて、それを夜空へと放つのですが、一斉に放たれるスカイランタンはとても幻想的です。
台湾では毎年、旧正月15日の“小正月”である「元宵節」に「スカイランタンフェスティバル」が行われ、中でも台湾北部・新北市の東側、平溪で行われる「平溪スカイランタンフェスティバル」が最も有名で、アメリカのディスカバリーチャンネルで「世界二大ナイト祭り」として取り上げられるなど、海外からも注目を集めています。
「平溪」エリアにある人気観光スポットの「十分」では、「元宵節」のイベントの時だけではなく、このスカイランタン上げを体験できることから新型コロナで渡航の規制が敷かれる前までは多くの観光客が訪れていました。
今回の「台湾観光局」が行っているイベント「『天に願いを』台湾スカイランタンイベント」は、その人気のスカイランタンを、“ウェブ上で”飛ばして、大切な人に想いを届けようというイベントです。
参加方法は、イベント特設サイトで「健康祈願」、「商売繁盛」、「円満祈願」、「開運祈願」の4種類からランタンを選びクリック。そのランタンに50文字以内でメッセージを入力します。そして「飛ばす」というボタンをクリック。そうすると、画面上の夜空に自分だけのオリジナルスカイランタンがゆっくりと上がっていきます。
また、その飛ばしたスカイランタンを、LINEやTwitter、Facebookから送りたい相手を選んで送信すると、想いの詰まったスカイランタンがその人へ届けられます。
このイベントはパソコンからでもスマートフォンからでも利用できます。また、日本語の他に、繁体字中国語、英語にも対応していますよ。
イベントサイトへは、「台湾観光局」のページから、「『天に願いを』台湾スカイランタンイベント」の情報をクリック。すると特設サイトへのリンクがありますよ。
「台湾観光局」のホームページアドレスは、https://jp.taiwan.net.tw/ です。
台湾ロスになっている方は、ランタンにその台湾への思いを載せて放つのもいいですし、台湾はちょうど今日(6/14)が「端午節」。普段はこの「端午節」には実家に帰ってみんなで粽を食べたり一家だんらんの時を過ごすのですが、今年は新型コロナによって「ステイホーム」が呼びかけられていることから、ちょっと寂しく過ごしている人もいるかもしれません。そんな友人たちへメッセージを送るのもいいかもしれません。
離れていても、時間が経っても、お互いを思い合う気持ちは無くなることはありません。新型コロナの収束への願いや、大切な人へのメッセージを添えて、皆さんも“ウェブ上”でスカイランタンを放ってみませんか?