ナルワンアワー(月曜日) - 2021-02-22_2021年、台湾で注目の日本のアニメ

  • 22 February, 2021
台湾では「子供だけが『鬼滅の刃』を見ていて、大人はみんな『PUI PUIモルカー』を見ている」とまで言われるほど社会現象となっている。なお台湾では「天竺鼠車車」というタイトルで放送されている。(写真:RTI)
台湾では「子供だけが『鬼滅の刃』を見ていて、大人はみんな『PUI PUIモルカー』を見ている」とまで言われるほど社会現象となっている。なお台湾では「天竺鼠車車」というタイトルで放送されている。(写真:RTI)

昨年(2020年)から日本で大旋風を巻き起こしているアニメ「鬼滅の刃」。台湾でも劇場版が公開になって以降、“鬼滅の刃旋風”が吹き荒れています。映画館に多くの人が集まっただけでなく、登場人物のコスプレをしている姿をSNSにあげている人も多く見かけますし、旧正月に欠かせないアイテムである真っ赤なご祝儀袋「紅包袋」までも「鬼滅の刃」のイラストが描かれたものが登場していました。もちろんちゃんと正規ライセンスを取っているもの。人気が爆発してから数か月しか経っていないのに、もう台湾オリジナルの正規商品を作り出して流通しているこのスピード感に圧倒されます。

さらには、昨年(2020年)の台北市立図書館の貸し出し統計によると「鬼滅の刃」は1万5,317回の予約があり、予約回数第1位だったそうです。

そんな“鬼滅の刃旋風”が吹き荒れている台湾で、今年に入ってから新たに人気を集めている日本のアニメがあります。それは…「PUI PUI モルカー」。

今、日本で大人気の、羊毛フェルトでできた車になったモルモットのキャラクターたちが表情豊かに動き回る“ストップモーションアニメ”。

実は台湾でも、「天竺鼠車車」というタイトルで、台湾のアニメーション代理店「木綿花(Muse)」のYouTubeで同時配信されていて、そのフォルムや動きに「癒される~💛」と大人気になっています。

しかも、ただ可愛いだけでなく、毎回、交通マナーや、動物の車内放置、ポイ捨てなど、様々な身近なエピソードが詰まっていて、子供だけでなく、大人もハッと気づかされるアニメーション。特に大人の方がハマっている人が多いようで、台湾のネット上では「子供だけが『鬼滅の刃』を観ていて、大人はみんな『PUI PUI モルカー』を観ている」などと言われています。

2月2日からはテレビでも放送がスタートし、更に人気が高まっています。

台湾のテレビは、ジャンルごとのチャンネルとなっていて、一日に何度も同じ番組が放送されることがよくあり、この「PUI PUI モルカー」も1日に3~5回放送されているのですが、2分40秒という短いストーリーということと、可愛さも相まって、何度も繰り返し見ている人が多いようです。

さらには、ネット上では実際に自分で可愛い「モルカー」を作ってみた人や、巨大な「モルカー」を作ったり、実際の車を「モルカー」仕様にデコレーションして、街の人たちの反応を見る映像が上がったりと、まさに大人がハマっています。

ちなみに、台湾では行政機関なども話題のものを取り上げてSNSで積極的に発信したりするのですが、なんと、日本で言うところの警視庁にあたる警政署の署長も、「NPA署長室」というフェイスブックページで、「今日はもう『モルカー』観ましたか?可愛くてみんな“萌え”ちゃうよね。この『モルカー』から学べることはこちら!」として、この「PUI PUI モルカー」のワンシーンを模したイラストと共に、交通安全に関する注意を呼び掛けていました。しかもそれがニュースで取り上げられ、話題となっていました。

台湾の多くの人をも虜にする「PUI PUI モルカー」。この人気はまだまだ続きそうです。

また、この「PUI PUI モルカー」だけでなく、今年(2021年)注目のアニメとして、現在も連載中の「進撃の巨人 ファイナルシーズン」や、34歳ニートの男が異世界で赤ん坊に生まれ変わり、新しい人生を送る“人生やり直しファンタジー”「無職転生~異世界行ったら本気出す」をあげている他、見逃せない作品として、体内細胞を擬人化したアニメ「はたらく細胞」の第二期と、「週刊少年ジャンプ」で連載中の「呪術廻戦」が紹介されています。

以前は台湾で放送されるアニメというと、「ディズニー」「ピクサー」「宮崎駿」といった、国際的な名作…というものでしたが、最近では、セリフのない「PUI PUI モルカー」や体内細胞を擬人化したアニメ「はたらく細胞」のように、想像力を掻き立てるようなアニメも増えています。

また、今はネットで放送されるアニメも増えてきましたし、台湾のアニメーションの代理店も常にアンテナを張っていて、名作だけでなく、日本の身近な作品もどんどんリアルタイムで中国語版として入ってくることから、日本で人気のアニメはほぼ同時に台湾でも注目を集めています。

これからますます、日本と台湾でタイムラグなく、お気に入りのアニメの話題で盛り上がれますね。

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