ナルワンアワー(月曜日) - 2021-02-15_台北市立動物園と京都市動物園が生物多様性の保全で連携・協力を目指す覚書(MOU)を締結

  • 15 February, 2021
台北市立動物園と京都市動物園が生物多様性の保全で連携・協力を目指す覚書を締結した。調印式はコロナ禍であることからオンラインで行われた。(写真:CNA)

昨年(2020年)から、ジャイアントパンダの赤ちゃん「圓寶(ユエンバオ)」人気に沸いている台北市立動物園ですが、ここの注目は、ジャイアントパンダだけではありません。台湾で最も歴史がある動物園で、165ヘクタールの広大な敷地に、400種類以上の動物を飼育し、世界十大都市型動物園にも数えられる、東南アジア最大の動物園です。

また、特徴はその長い歴史だけでなく、現在は、動物の本来の生活環境に近い環境を再現する「地理学生態展示法」を採用し、動物たちがストレスなく生活できるような環境を作っている他、近年では国内外の野生動物の飼育関連課題に積極的に参加していて、日本の動物園とも積極的に交流を続けています。2011年以降は、ほぼ毎年、日本の動物園と動物交流覚書(MOU)などを締結していて、日本との相互理解や友好親善の促進に貢献しているとして、昨年(2020年)12月には、日本と諸外国との友好親善関係の増進に功績のあった個人・団体を称える「外務大臣表彰」を受けています。

そして今月2月8日、今度は日本の京都市動物園と「生物多様性の保全に関する連携および協力を目指す覚書(MOU)」を交わしました。

この覚書では、生物多様性の保全にかかる今日的課題を共有し、それらの解決に向けた取り組みについて協力するとしていて、具体的には、「ニシゴリラや、グレビーシマウマの繁殖に係る相互協力や、京都市動物園のツシマヤマネコと、台北市立動物園のベンガルヤマネコの保全に係る相互協力、その他、国際的な生物多様性保全やSDGs達成に向けた連携と協力」を行うとしています。

調印式は、新型コロナの影響でオンライン形式で行われ、台北市立動物園の劉世芬・園長と、京都市動物園の坂本秀房・園長がそれぞれの動物園を代表して署名。台北市教育局の陳素慧・副局長、台北市市長室の周台竹・渉外事務総監、日本台湾交流協会の村嶋郁代・広報文化部長、北村信幸・京都市文化芸術政策監、中華民国の総領事館に相当する台北駐大阪経済文化弁事処の李世丙・処長が立ち会いました。

双方の連携および協力の第一歩として、まずは京都市動物園からグレビーシマウマの雄1頭を受け入れます。台北市立動物園の劉世芬・園長によると、双方の検疫条件をクリアしてから輸送が可能で、動物の移動は冬の気候のほうが比較的適していることから、今年下半期にも受け入れたいとしています。

また、京都市動物園は日本で2番目に古い動物園で、霊長類の豊富な飼育経験があることから、台北市立動物園でも昨年(2020年)に繁殖に成功した、IUCN(国際自然保護連合)がレッドリストに指定している「ニシゴリラ」の繁殖技術と飼育に関する職員研修や交流を行っていくとしています。

台北市立動物園は、東京の多摩動物公園、北海道の釧路市動物園、札幌市円山動物園、旭川市旭山動物園、大阪の天王寺動物園、横浜動物園ズーラシア、東京の上野動物園、愛知県の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)と友好協定を結んでおり、今回の京都市動物園が9園目となりました。

一方、京都市動物園が海外の動物園と包括的な連携・協力をするのは初めてとのことです。

このような交流が日本と台湾の絆をより深くし、動物たちにとっても良い未来につながっていくことを期待したいですね。

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