ナルワンアワー(月曜日) - 2020-11-16_日本語で読める台湾の本を紹介する小冊子が登場

  • 16 November, 2020
  • 王 淑卿
日本語で読める台湾の本を紹介する冊子「TAIWAN BOOKS 台灣好書」が登場。台湾文化センター、日本全国の70か所の書店や台湾関連施設で無料配布されている。台湾の女性イラストレーター高姸さんが手掛けた表紙が目印。(写真:CNA)

皆さんは、普段本を読みますか?また、台湾の作家さんの本を読んだことはありますか?台湾では日本の作家による本が、日本語版だけでなく、中国語版も数多く並んでいて、台湾の人たちにとって日本の本はとても身近ですが、日本人にとって台湾の本はまだそんなに身近な存在ではありませんよね。でも実は台湾は、出版大国なんです。今年の3月に台湾の国家図書館が発表した昨年(2019年)の出版状況によると、昨年出版された新刊は36,810点。近年、やや減少傾向にあるとは言うものの、台湾の人口はおよそ2,360万人、人口およそ1億2,600万人の日本で昨年出版された新刊点数は71,963点でしたので、ざっくりと計算して、人口一人当たりに対して日本のおよそ3倍の新刊書籍が出版されています。

しかも台湾の日本における出先機関、台北駐日経済文化代表処の台湾文化センターによると、実は毎年10冊以上の台湾の作家による本が日本の出版社によって出版されているそうです。ただ、これらの本の多くは学術界や研究者の間でしか読まれておらず、日本の“一般の読者”にはあまり広がっていませんでした。さらには、ここ最近の台湾熱の高まりから台湾の本を読みたくなった人や、本を読むことが好きだけれど台湾の本を読んだことがない人の多くが、台湾の本を探すためのわかりやすい情報が見つからないという状況でした。

そこで今回、日本語に翻訳された台湾の本に触れたことのない新たな日本の読者層を開拓するため、台湾駐日経済文化代表処台湾文化センターが、日本で台湾書籍の版権を扱うエージェント「太台本屋」に委託し、初めて台湾の代表的な文学作品を日本の若い世代に紹介するための日本語の小冊子「TAIWAN BOOKS台灣好書」を発行しました。

この小冊子では、台湾文学を研究している日本の学者の観点を取り入れるため、大妻女子大学の赤松美和子・副教授と、獨協大学の明田川聡士・専任講師に協力してもらい、日本人が受け入れやすく、かつ代表性のある台湾文学作品をセレクトし紹介しています。

どのような内容になっているかというと、日本の高校生から40歳までの読者層をターゲットに、「いますぐ読める台湾の本おすすめの9冊」と題し、2018年からこれまでにすでに日本語が出版されている9つの作品と、「もうすぐ読める台湾の本 注目の9冊」と題した、今年2020年末から来年2021年上半期に出版される日本語版の台湾作品9作品の合計18作品が紹介されています。

台湾では10年ほど前までは有名作家、評価されている作家と言えば、ほぼ純文学でしたが、ここ数年は、若手作家たちによる面白い作品にも注目が集まるようになっています。そんな“面白い”本の中から、「太台本屋」が“台湾の今”がわかる、台湾と日本のつながりがわかる旬の本などをセレクトています。

本好きはもちろん、普段あまり本を読む習慣はないけれど、台湾のことには興味あるという人もこの小冊子をきっかけに台湾の本に触れる機会が増えることを期待しています。

この小冊子「TAIWAN BOOKS台灣好書」はすでにPDF版が台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの公式サイトで公開されていますが、今月(11月)下旬から、台湾文化センターや、日本全国70か所の書店や台湾関連施設で無料配布されます。小冊子の表紙は、村上春樹の著書のカバーイラストや挿絵を手掛けたことがある有名な台湾出身の女性イラストレーターの高妍さんが担当してますので、ぜひ冊子を手にしてくださいね。

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