先週末、台湾の各航空会社が擬似海外旅行の進化版、国際線の飛行機に乗って台湾をぐるりと一周するプランを行いました。新型コロナの影響でなかなか海外に行けない中、気分だけでも海外旅行が味わえると、チケット発売日に申し込みが殺到!あっという間に完売したそうです。
そのうちの1社、エバー航空のプランでは、人気のキティちゃんをはじめとしたサンリオのキャラクターが描かれたサンリオジェットが使用されましたが、このサンリオのキャラクターたちをはじめ、くまもんやふなっしーなど、台湾では日本のキャラクターはとても人気です。でも最近では台湾オリジナルのキャラクター人気も高まっているんですよ。
そして、今、日本での「タピオカブーム」からはじまった“台湾ブーム”をさらに盛り上げようと、文化部所管の行政法人文化内容策進院(台湾クリエイティブコンテンツエージェンシー/略称:TAICCA)が先ごろ、台湾のオリジナルゆるキャラたちを紹介するために、日本語の公式ツイッター「となりの台湾フレンズ」を開設しました。
ここでは“日本のお隣台湾出身”の11種類の可愛いキャラクターが紹介されています。しかも毎日、キャラクターの紹介と共に日本語でひとツイートされています。キャラクターの性格が表れるようなツイートに人気も上々で、6月2日の公式ツイッター開設からおよそ2ヶ月ですが、すでにおよそ1万9000人のフォロワーがついています。
ちなみに、このTAICCAなんですが、昨年2019年の11月8日に発足した独立行政法人で、台湾の文化コンテンツの産業化、国際化を促進する機関です。具体的には、民間投資の促進や文化産業の振興に取り組むほか、財務や契約などの実務面での相談や異業種マッチングサービスなども行うそうです。
なお、TAICCAでは、公式ツイッターだけでなく、台湾のキャラクターの知的財産を日本語でまとめたサイト「キャラクターIP」も運営していますよ。アドレスは、https://character.taicca.tw/ です。
このサイトを覗いてみると中には、きっと見たことあるのではないかと言うキャラクターの姿も。中でもおそらく最も有名なのが台北新交通システムMRT(台北メトロ)のラッピング電車になったり、ホームや車内のあちこちにマナーアップ啓発ポスターとして使われている白い猫のキャラクター「麻吉貓(maji meow)」は台北メトロに乗ったことある人は見かけたことがあるのではないでしょうか。私も大好きで、LINEのスタンプも持っているんですが、今回この日本語のサイトで初めて日本語名が「もちにゃん」であることを知りました。なんでも“オーブンから出ちゃった小さな白いお餅の猫”なんだそうです。
そんな各キャラクターの紹介も日本語で書いてありますので、台湾のキャラクターをもっとよく知ることができますよ。
なお現在、「となりの台湾フレンズ」と「キャラクターIP」で紹介されているのは11種類ですが、台湾にはほかにも続々と新しいキャラクターが生まれています。
先日、台北に拠点を置く日本人が経営する、キャラクターと教育の会社AUBAが、日本でも「台湾の天才IT大臣」として紹介された唐鳳(オードリー・タン)政務委員のキャラクター「Dori Dori(ドリドリ)」を誕生させました。しかもなんと、ご本人監修だそうです。AUBAのフェイスブックページの紹介によると、「特徴は、可愛い、可愛い、とにかく可愛い」と。本人の特徴を捉えつつ、可愛い2頭身の唐鳳(オードリー・タン)さんになっています。この「Dori Dori(ドリドリ)」は、これからいろんなイベントに登場する予定だそうですよ。
日本に負けない勢いで増えている台湾のキャラクターたち。今は新型コロナの影響で私たちはなかなか日本と台湾の行き来ができませんが、もしかしたら台湾のキャラクターたちがこれからどんどん日本へと飛び出して活躍していくかもしれません。
(編集:中野理絵/王淑卿)