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ナルワンアワー(月曜日) - 2020-07-13_世界宗教博物館で開催中「神仏との出会い」展

  • 13 July, 2020
ナルワンアワー(月曜日)
「神仏との出会い 第9回 – 祝福の漫画特別展【過去から現在編】」は新北市の世界宗教博物館で現在開催中。(写真:世界宗教博物館フェイスブックページより)

 自身の宗教についてよく知らない、無宗教だという人が多い日本人にとって「宗教博物館」と言う名前だけを聞くと、なかなか難しそうなイメージから足を運びにくいかもしれません。しかし、新北市永和区にある「宗教博物館」は、世界の宗教文化を、文献や経典からだけでなく、芸術的表現や音楽、宗教儀式、建築の特色など、様々な角度から紹介しています。

その「宗教博物館」で6月25日から始まったのが、「神仏との出会い 第9回 – 祝福の漫画特別展【過去から現在編】」です。この特別展は神仏をテーマにした“漫画・イラスト”の展覧会。2つの展示エリアに分かれていて、日本と台湾の有名な漫画家やイラストレーターによる作品が展示されています。

ひとつ目のエリアは「漫画家による仏の世界展」。東日本大震災の復興支援のために始まった巡回展が、今回初めて台湾で開催されています。海外での開催としては2018年のポーランドに続き2ヵ所目です。日本の有名漫画家、手塚治虫や赤塚不二夫、水木しげる、浦澤直樹など、台湾の漫画ファンにもお馴染みの、総勢64人の日本の漫画家やイラストレーターが描いた仏様の作品80点を展示しています。イラストの中に登場する仏様は仏教の教えを広めるだけでなく、メッセージをユーモラスな方法で表現したり、祝福や癒しを与える作品もあります。また、日本では未公開の中国語バージョンのアニメの特別公開や、さらに5つの初出展作品が加わっています。

展示作品をいくつかご紹介すると…

赤塚不二夫の作品「レレレ千手観音」は、“レレレのおじさん”と千手観音がコラボレーションした作品。蓮の花の上に立つ「レレレ千手観音」の手には様々な掃除道具が握られていて、“一緒に掃除をしよう!”と、ウイルス対策における衛生面の重要性を呼びかけています。また、その「レレレ千手観音」がイラストから立体となって飛び出したオブジェが、2016年、2019年に日本で公開された際に話題となりましたが、今回、そのオブジェが初めて海外の展示会に登場しています。

一峰大二のイラスト「かさ地蔵」は、貧しい老夫婦が、雪の中、道端に並ぶ6体の地蔵に「寒かろう」と笠をかぶせてあげたことで、お地蔵様がお礼に福を授けると言う、良い行いは自分に良いものとして返ってくるというおとぎ話を基にしたイラスト。

花村えい子の「白衣観音」は、旅の途中に偶然であった仏像に感動し、観音様が被災者が慈悲の光に包まれることを祈っています。

そして、2つ目のエリアは、台湾の漫画家やイラストレーターによる「祈願。台湾」展。このエリアでは、台北市漫画従業員職業工会が協力し、ベテラン、中堅、若手まで三代に渡る37人の台湾の漫画家やイラストレータの作品が展示されています。このエリアでは、仏教、道教、キリスト教、そして民間信仰と、台湾の宗教の多元的な特徴を表しているほか、自然との共存の想いなどが描かれています。

この展示会は10月18日まで行われています。すでに多くの台湾の人が足を運んでいるようですが、日本の漫画やアニメに興味がある人はもちろんですが、今、新型肺炎の影響で日本に行くことができないとあって、日本を感じたいと言う台湾の人の姿も多いようですよ。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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