李登輝・元総統、せき込みで検査入院
李登輝・元総統が8日夜、牛乳を飲んだ際にせきこみ、誤嚥性肺炎につながる可能性があるため、病院に搬送されました。医師から検査入院を勧められ、現在入院中です。
李登輝・元総統事務所の王燕軍・主任によりますと、8日夜、看護師は李・元総統の血糖値と血圧を測った後、栄養補給として牛乳を飲ませたところ、李・元総統は急にせきこんだため、誤嚥性肺炎(嚥下性肺炎)を防ぐため、台北栄民総病院に搬送したということです。
李・元総統の主治医は9日、台湾の大手日刊紙、『聨合報』のインタビューを受けた際、まだ観察中でいつ退院できるかまだはっきりいえないと述べました。
今年97歳の李登輝・元総統は最近、ほとんど公開活動に出席しません。蔡英文・総統は今年1月15日、李・元総統の誕生日(1月16日)の前日に、李・元総統を訪問し、817万票という高得票数で再選されたことを李・元総統に伝えました。昨年、李・元総統が李登輝基金会の募金晩餐会に出席した際、みなが蔡英文・総統の再選を支持するよう呼びかけました。
【台湾】無症状新型コロナ感染者、初確認
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部の「中央感染状況指揮センター」が9日の記者会見で明らかにしたところによりますと、台湾で18例目の新型コロナウイルス感染者が確認されました。
この感染者はウイルス濃度が高いものの、症状はありません。この感染者は父母、兄と香港経由でイタリアに旅行に行きました。帰国後、父母と20代の兄は相次いで新型コロナウイルスに感染する症状が現れ、新型肺炎だと確認されました。「中央感染状況指揮センター」は、同じ20代の弟も感染していると疑い、検査を実施したところ、新型コロナウイルスの感染を確認しました。この弟は、台湾初の無症状新型コロナウイルス感染者です。
関係機関はこの新規感染者の濃厚接触者、ならびに旅行中に搭乗した航空機の前後の席の乗客を追跡しています。台湾人がいれば、追跡の対象にし、外国人がいれば、当該国に通知するということです。
台湾初の無症状新型コロナウイルス感染者確認を受けて、専門家は将来、感染が確認された症例の濃厚接触者に対して、症状の有無にかかわらずすべて検査を実施することを検討しています。
「中央感染状況指揮センター」の指揮官を兼務する、衛生福利部の陳時中・部長によりますと、現在台湾で新型コロナウイルスの感染が確認された患者18人のうち、一例目は、隔離が解除されたほか、残りの患者は、初期段階、7人に肺炎の合併症があり、10人は発熱、3人は鼻汁の症状があったものの、病状が安定しています。そのうちの6人は最近の検査では陰性反応が確認されましたが、まだ入院隔離中だということです。
(編集:王淑卿)