新型肺炎の感染拡大を受け、日本の安倍晋三首相が30日、台湾の世界保健機関(WHO)参加の必要性を強調しました。安倍首相は、「中国を念頭に『政治的な立場で排除しては、地域全体を含めた健康維持、感染の防止は難しい』」と述べました。
外交部の欧江安・報道官は、安倍首相と日本政府の台湾に対する支持、並びに友情に感謝したほか、台湾は今後も日本と感染情報の交換に努め、感染拡大の防止における協力関係を深めていきたいとしています。
新型肺炎の感染拡大を受け、世界保健機関は22日から2日間、スイスのジュネーブで緊急委員会を招集しましたが、台湾の専門家が招かれていませんでした。
日本の対台湾窓口機関、公益財団法人日本台湾交流協会(日本の大使館に相当)台北事務所の泉 裕泰代表(大使に相当)は24日、公式ウェブサイトで、「新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中,国際的な保健課題への対応に地理的空白を生じさせないためにも,引き続き台湾のWHO総会オブザーバー参加を支持してまいります。」との声明を発表しました。
(編集:王淑卿)