今週は、「平安」をテーマとした、台湾最大の方言、台湾語の歌、「平安之歌(平安の歌)」をお送りいたします。「ピアノの詩人」と呼ばれる台湾の男性シンガーソングライター、王俊傑の歌です。
王俊傑は視覚障害を持っています。そのため日常の中ではしょっちゅう周りの人に協力してもらっているそうです。彼はそのたびに覚えた感動と感謝の気持ちを、この歌にしました。
王俊傑はこの歌について、このように話しました。「生まれた瞬間から、視力は一歩遅れて、私とともにこの世界にやってくることができなかった。しかし、これは非常に幸運なことだ。そのおかげで、私は通常とは全然違う角度からこの世界を見ることができた。多くの人々の協力をもらい、その暖かさに触れてきた。それがこの歌を創作した経緯だ」ということです。
歌詞には、王俊傑がこの世界に対する感謝と祝福が綴られています。「平安という名の歌を歌おう。この歌がいつまでもあなたの耳にこだますることを願っている。希望という名の歌を歌おう。私の歌声があなたの孤独をなくせるよう願っている」などです。落ち込んでいる時に聞くと力をもらえる、とても暖かな歌です。
(編集:曽輿婷/王淑卿)