今週は、台湾の先住民、つまり原住民族のインディーズバンド「台玖線楽団」をご紹介いたします。
台玖線楽団は、台湾の台、玉編に久しい、線路の線と楽団と書きます。台湾の先住民族、ブヌン族とパイワン族出身の青年5人によって結成されました。メンバーたちは、台北から台湾の一番南にある屏東県まで、台湾の東部を縦貫する主要道路「台九線」を通して出会ったことで、同じ発音の「台玖線」をバンド名にしたそうです。
「Malastapang」(マラスタパン)は、ブヌン族語で「論功の曲」の意味です。
「論功の曲」は、どの集落にもありますが、この曲ではボーカルの集落のバージョンを使いました。狩りの後の夜に、男たちが輪になって、狩りの戦果と家族名を順番に呼び上げ、周りの人がそれに合わせてもう一回呼び上げます。上下関係を重視する原住民にとって、この時だけ、目上の人も静かに自分の話を聞いてくれるので、とても光栄なひと時だそうです。