冬に入りますと、冷え込みが強まりましたね。今日は、美しくて、澄み渡る歌声で知られている台湾のベテラン男性歌手、費玉清による「冬之夜(冬の夜)」という歌をお送りいたします。
あれほど燃え上がっていた恋は、まるで灯火や、流れ星のように、あっという間に消えてしまいました。雪の降る冬の夜に、終わったばかりの恋を思い出し、心が凍りついたような寂しさを感じたことを描いています。
亜熱帯地域にある台湾では、平地で雪が降ることは滅多にないことです。この歌の「雪が降る夜」という表現は、実はその原曲の影響を受けているのです。
原曲の曲名も、「冬の夜」と言います。台湾でも広く知られている日本の音楽ユニット、CHAGE and ASKA(チャゲ・アンド・アスカ)の1980年のアルバム『風舞(かぜまい)』に収録されています。音もなく降る雪を見て、終わった恋を振り返る男性の気持ちを描く歌です。カバー曲の歌詞は、原曲にかなり近いです。
(編集:曽輿婷/王淑卿)