本日、ご紹介するキーワードは「搶頭香」。
漢字三文字で、てへんに倉庫の「そう」と書いて「搶(ちゃん)」、頭、お香の「こう」で「搶頭香」。
そのまま訳すと、「最初のお香を奪い取る」という意味になるんですが、
これは、旧暦の大晦日になると「廟(びょう)」と呼ばれる、台湾の道教の宗教施設で行われる行事のことで、
お香を手にした人々が開門と同時に廟の中に駆け込み、誰が最初にお香を香炉に挿すかを競い合う「台湾版の福男選び」といった行事なんです。
さらに、一番にお香を挿した人は「頭香(とうしゃん)」と呼ばれ、神様から祝福され良い一年になると言われるほか、廟によっては豪華な賞品がもらえるところもあるそうですよ。