台湾で暮らしていますと感じるのが、台湾は「持ちつ持たれつ」の傾向が強いということです。これは私の個人的な感覚であること、また当然のことながら、台湾には2300万人、日本には1億2000万人の人が暮らしており、個人差もありますので、台湾の人たちはこうだ、日本の人たちはこうだと言い切ってしまうことはよくありませんが、どちらかといえば、日本人が、他人様には迷惑はかけたくない、同時に他人に迷惑をかけられるのもあまりいい気はしないという考えの方が多いのに対し、台湾の人たちは、お互い様だという姿勢の人が多い気がします。
そうした中、台湾で暮らしている日本人がよく直面するのが、日本に一時帰国する時に、台湾の友人、知人から代理購入をお願いされるケースです。私は運がいいことに、頼んでくる友人、知人も、私のことを考えてくれる人ばかり、なにかトラブルになったことはありませんが、中には、トランクがいっぱいになるりような量の代理購入を頼まれたりして、感覚の違いに戸惑う人もいようです。
代理購入を頼まれる商品のうち、代表的なものの一つに市販薬があります。台湾で買えるものも増えているのですが、なぜ、自ら日本で買うか、もしくは日本で買ってきたものを手にしたい、という台湾の人が少なくないのでしょうか。その訳について解説いたしましょう。