台湾各地に残る日本統治時代の建物の中でも特色ある建物の一つと言えるのが、現在の台湾中南部の嘉義市にある、「獄政博物館」です。こちらは、日本統治時代の刑務所で、「嘉義舊監獄」とも呼ばれています。現在は観光スポットとして公開されています。
日本統治時代の1921年に建てられ、1922年に供用を開始、1994年まで使われていた嘉義旧監獄は、3翼の放射状に広がる舎房が特徴的とされています。この建築様式は、アメリカの「ペンシルべニア・スタイル」の刑務所であるということです。世界には、二つだけそのままの形で保存されています。一つは嘉義旧監獄、もう一つは、日本の北海道網走市にある博物館網走監獄です。そして、世界に二つだけの「ペンシルべニア・スタイル」の両監獄は、去年の年末に、友好交流推進協定を結びました。