今日ご紹介するキーワードは「2023猛農民曆」。
これは、あるカレンダーのこと。今、台湾で話題となっています。
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11月に入り、そろそろ来年のカレンダーの話題が出てきていますが、今、台湾で注目を集めているカレンダーが、「猛農民曆」です。
どんなカレンダーなのかというと…マッチョな農家の男性をモデルにしたカレンダー。
発案したのは、台湾中部・雲林で農業関連のクリエイティブサイトを運営する呉佩儒さん。
彼女は、元々、クリエイティブ産業や、デザイン関連の仕事をしていたそうですが、農家の男性と結婚し、台湾中部・台中から、南部の雲林に移住。現在は農業の発展を手助けしようと様々な方法で魅力を発信しています。
そんな呉さん、毎年話題となるマッチョな消防士がモデルとなったカレンダーが人気なのを見て、どうして農家の青年のカレンダーは作らないんだろう?と思ったことがきっかけとなって、今回、この「猛農民曆」を作ることにしたんだそうです。
モデルの募集条件は、農業に従事し、体つきが良いこと。これだけだったそうで、台湾全土から10人以上から応募があり、最終的に26~32歳の男性6人、いずれも花卉やキュウリ、お米を栽培する農家の男性が選ばれました。
中には、奥さんが内緒で旦那さんをエントリーしたなんてケースもあったそうです。
9月末から正式に撮影を開始し、10月に呉さんが管理する「有朝一日‧西螺小農」というフェイスブックページで予約受付を開始したところ、なんと初回販売分の200冊が2日で完売する人気となりました。
実は誤算は、このカレンダーを作ることに長い間悩んだそうです。
というのも、作りたいと思う一方で、農家や農業を商品化しようとしていると解釈されるのではないかと心配したんだとか。でも、悩んだ末、製作することを決定。マッチョな農家の男性のたくましい筋肉を撮影するだけでなく、農家の仲間たちのストーリーや、モデル自身の農作物の紹介も併記し、意義のあるカレンダーに仕上げています。
カレンダーはその後、追加の予約も受け付け、それにも多くの人からの注文があったそうです。そして予約購入者へは12月1日から順次カレンダーが発送されるそうです。
ちなみに、購入者からは交流会開催の要望も出たりしているそうで、呉さんは、年末までに畑の中でディナーを楽しめる機会を作って、一般の人に農村のすばらしさを知ってもらいたいとしています。