:::

ようこそT-roomへ(2022-10-26)-日本より低い!台湾の食料自給率

  • 26 October, 2022

統計によりますと、日本のカロリーベースの総合食料自給率は37%といわれます。この37%という数字、先進国の中では最低ランクということでしばしば話題となりますね。では、台湾はどれくらいだと思われますか。
すぐ答えをお伝えする前に、この40年弱の趨勢をご紹介しましょう。36年前、1985年の台湾の総合食料自給率は56.1%でした。しかし、80年代中盤以降、この年をピークに減少を続け、2005年にはついに30.2%まで下落、その後は横ばいとなりましたが、35%に達することはなく、昨年2021年は、2020年に比べ0.4%減の31.3%でした。つまり、37%の日本よりも、台湾はさらに低いんです。

また、お米の一人当たりの消費量は、2020年に比べ、1.1キロ減の43キロで史上最低でした。日本の2020年の統計は50.8キロでしたので、こちらも台湾は日本を下回っています。行政院農業委員会は、食料自給率が低下した理由について、家禽類と水産物の生産量は増えたものの、2021年は干ばつで、コメ、野菜、果物の生産量が落ち込んだことが理由だと分析しています。ただ、米の消費量減少も大きな原因といえそうですね。2021年、一人当たりの米の消費量は43キロだったとお伝えしましたが、1984年は84.4キロでした。逆にこの40年弱、小麦の消費量は増加しました。2021年、小麦の一人当たりの消費量は38.7キロと過去最多タイとなり、コメに迫りました。1984年は23.2キロでしたのでおよそ1.7倍となりました。ちなみに日本はこの50年近く小麦の消費量は横ばいで、2020年は31.7キロでした。つまり、台湾は日本よりも消費が多いんですね。

本日は、農水畜産物の自給率に関する話題をご紹介いたしましょう。

Program Host

関連のメッセージ