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きょうのキーワード(木曜日) - 2022-08-25_「人體載具」

  • 25 August, 2022
きょうのキーワード(木曜日)
(写真:Tik [email protected]よりスクリーンショット)

今日ご紹介するキーワードは「人體載具」。

「載具」とは、乗り物、媒介物、媒体の意味ですが、今、台湾で多くの人が利用している、「雲端發票(クラウド型レシート)」を管理できるキャリアの事を指す場合が多いです。

台湾では、買い物をした時などにもらうレシートがくじになっていて、2か月に一度、当選の発表が行われるので、みんなしっかりとレシートをもらうのが習慣なんですが、最近では、エコの観点からペーパーレスを推奨していたり、交通系ICカードやクレジットカードなどで支払いをし、実体のない「雲端發票(クラウド型レシート)」が増えていることから、その「雲端發票(クラウド型レシート)」を管理できるキャリア「載具」が活躍しています。

ただ、いろんな「載具」があって使い分けが大変となってしまってしまっていたことから、政府が2012年3月1日に、いろんな「載具」をまとめて管理できる「電子發票共通性載具(電子レシート共通性キャリア)」サービスを打ち出し、今は、多くの人がそれを利用しています。

私もスマホのトップ画面に「電子發票共通性載具(電子レシート共通性キャリア)」のバーコードを貼って、すぐ使えるようにしているんですが、先日、台湾中部・台中に住む、陳さんという男性が、そのバーコードを何とスマホよりももっと身近な場所に表示させて話題となりました。

今や、多くの人が肌身離さず持ち歩いているスマホよりも身近な場所とはどこかというと…そう、自身の身体!

なんと陳さんは、自身の左の手首近くに自身の「電子發票共通性載具(電子レシート共通性キャリア)」のバーコードのタトゥーを彫ったんです。

実は陳さん自身は、使うためにタトゥーで彫ったのではなく、元々の意図は、“誰もが商品と同じように値札をつけている”という発想から、バーコードのタトゥーを入れようと思ったんだそうです。そのときに、実用性のあるものにしたらいいかもと思って、自身の「電子發票共通性載具(電子レシート共通性キャリア)」のバーコードにしたんだとか。

なので、初めて試しにバーコードを読み取ってみて、「ぴっ!」っという音を聞いた時には本人も驚いたそうです。そして、自身の「人體載具(人間キャリア)」がこんなにも話題になるとは…とびっくりしているそうです。

ちなみに、元々使うのを目的として彫ったわけではなかったので、ちょっとぼやけた部分があったそうで、その部分をちょっと“補充”というのでしょうか、補正したそうです。

タトゥーについては、文化的な背景などから、人それぞれ考え方が違うと思いますが、日本と比べて比較的日常に浸透している台湾ならではの話題かもしれません。

でも、簡単に消すことのできないタトゥー、もし番号が変わってしまったら、陳さんはどうするのかな…といらぬ心配をしてしまいましたが、その時はきっとこのバーコードは一つのデザインとしてとらえるのかもしれませんね。

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