リスナーの皆様は、ネコはお好きですか。一見そっけないようで、甘える時は甘え上手、主人をよく観察している猫ちゃん、掴みどころのないその魅力にメロメロという方もいらっしゃると思います。ペットとして飼われている数は、2017年から、ネコが犬を抜いたそうですね。
実は台湾も、猫好きの人が多く、猫カフェも台湾が発祥と言われています。そして、台湾と猫というと、最も有名なのが、カメラマンの簡佩玲さんが、かつての炭鉱街に住み着いた野良猫たちを撮影したことで、広く知られるようになった「猴硐(ホウトン)猫村」ではないでしょうか。観光客が増えただけでなく、怪我や病気をもった猫が捨てられたり、地域の人の飼い猫を含む猫が勝手に持ち帰られるという事態が発生、地域への責任を感じた簡さんは、2009年、全国の猫好きの人たちに声を掛け、ボランティアを募り、ホウトンの環境整備と、猫たちの医療、避妊や去勢などの問題に取り組むようになりました。チエンさんとボランティア、そして地域の人々の協力に加え、交通部観光局もバックアップした事で、地域と猫、そして観光客がうまく共存できるしくみができあがり、寂れた炭鉱町であった猴硐は、「猫村」と呼ばれる人気の観光地となったんです。
さて、前置きが長くなりましたが、6月12日、新北市政府の動物保護防疫処は、日本の長野県の市民ボランティア団体「千曲ねこの会」から依頼を受け、オンラインシンポジウムの形で、猴硐猫村の猫たちの保護や治療、エリアの消毒、避妊や去勢、里親募集などの活動についてをシェアしました。本日のこのコーナーでは、この交流の模様をご紹介いたしましょう。