6月10日から、台湾北部・基隆で「2022城市博覽會(都市博覧会)」が開催。
そこで、今週はその会場となっているスポットをご紹介。
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展示A:「國門展區(“台湾の玄関口”エリア)」
西第二倉庫、旧基隆駅、太平小学校、國門廣場、海洋廣場などを使い、プロジェクションマッピングや、国際的なパブリックアート、野外パフォーマンスなどが行われているほか、長距離バスターミナルの大きな屋根の下では基隆の地元の企業が街のセレクトショップを打ち出しています。
●「西第二倉庫」
1930年に完成、第二次世界大戦も乗り越え、基隆の港エリアの変貌と成長を共に歩んできた建物。映画「KANO」のロケが行われた建物でもあるんですよ。
●“ハリウッドサイン”ならぬ「キールンサイン」
2月からお色直し工事が行われていましたが、先月5月23日の夜にリニューアルした文字がお披露目されました!
●「國門廣場」
在来線台湾鉄道「基隆」駅の旧駅舎前のロータリーや周辺道路を含めた広場のことで、「2022城市博覽會(都市博覧会)」の開幕と同時にオープンした新たなスペースです。
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展示B:「正濱展區(正濱エリア)」
“ローブロウアート”や、基隆の飲食をテーマにしたマーケット、基隆エリアの考古展、原住民族のマーケット、そしてプロジェクションマッピングなど、幅広いイベントが行われています。
●「正濱港口彩色屋(レインボーハウス)」
ここ数年、インスタ映えスポットとして注目を集めているカラフルな家が立ち並ぶ“台湾版ヴェニス”と呼ばれている人気フォトスポット。
●「正濱ビル」
日本統治時代の1934年に完成した、かつて「水産館」と呼ばれていた建物。2003年に、基隆市の歴史的建築物に指定されています。
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展示C:「海科展區(海洋科技博物館エリア)」
海洋科技博物館をメインに、潮境公園にある「潮境智能海洋館 (i OCEAN)」や八斗子漁港などに渡るエリアで、「聽見海洋多元的聲音(多様な海の声を聴く)」をメインテーマにしています。
●「潮境智能海洋館 (i OCEAN)」
5月に新たに誕生したスポットで、海洋生態と新技術を融合させ、5Gやバーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)による海底トンネルアドベンチャー体験ができる施設。
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展示K:「沙灣展區(沙灣エリア)」
合計6つの文化資産スポットを開放していて、先史時代から、大航海時代、清朝時代、日本統治時代、戦後の国民政府による台湾上陸まで基隆の歴史と文化を一挙に体験することができるようになっています。
●「基隆要塞司令部」
歴史ある建物は2010年に基隆市の指定古跡に認定され、2017年から改修工事が行われていましたが、今年(2022年)完工。改修工事後は、文化芸術展示館として、この「2022城市博覽會(都市博覧会)」に合わせて開放されています。