close
Rti台湾国際放送公式アプリをインストール
開く
:::

GO GO台湾 - 2022-02-26_基隆

  • 26 February, 2022
GO GO台湾
2006年に設置され、16年にわたって基隆の港町を彩ってきた“キールンサイン”が全面改装。2月19日から工事が始まり4月15日まで景観台を封鎖してお色直し作業が行われている。(写真:CNA)

トーク①:基隆港とキールンサイン

台湾北部の港町・基隆。皆さん、行かれたことありますか?

台北の中心部から高速バスやで在来線の台湾鉄道でおよそ40~50分で着くので、日帰りで気軽に遊びに行くことができます。

その基隆にある基隆港は、台湾第2位の貨物取扱量を誇る台湾の主要な港の一つ。大きな港となると、広いスペースに倉庫などが立ち並んでいて、人々が居住するエリアまでは少し距離があるところが多いのですが、基隆港の場合は、深く入り組んだ天然の入り江を整備した港で、内陸までぐっと入り込んだ、長さおよそ2000メートル、幅およそ400メートルの細長い水道を形成しているため、港と街が非常に近い、まさに“港町”なんです。

また、豪華客船も寄港する港で、乗客の乗下船を行う内港部分は、もうまさに街中なので、豪華客船が寄港しているときは、街側から港の方を見ると、建物の間から、建物を超える大きな船がどどん!と泊まっている姿が見えますが、それがあまりの大きさに、遠近感がわからなくなるような、まるでCGの映像を見ているかのような迫力で圧倒されますよ。

そして、その停泊した豪華客船と共に、“ハリウッドサイン”ならぬ “キールンサイン”を合わせて収めた写真を撮るのが人気です。

その“キールンサイン”とは、在来線台湾鉄道「基隆」駅の後方にある虎仔山の中腹に“基隆”の英語表記「KEELUNG」の7つのアルファベットが掲げてあるもので、まるでハリウッドのようだと基隆のランドマークとなっていました。また、夜にはその文字がLEDライトで光るようになっていて、港の風景と併せて人気のフォトスポットとなっていたほか、車や船で基隆にやってきた人たちが、一目で「あ~、基隆に来たなぁ」と感じる目印にもなっていました。

…と、今、“いました”と言いましたが、というのも、実はこの“キールンサイン”、2006年に設置され、16年にわたって基隆の港町を彩ってきましたが、今回、全面改装するという事で、先日2月19日から工事が始まったそうです。4月15日まで景観台を封鎖して、お色直し作業が行われています。

新たなデザインは、山、海、都市の三大要素を取り入れて、色彩を重ね、基隆のいきいきとした個性を表現し、複数のダイナミックな効果で新たな視覚効果を表す予定だそうです。

基隆のランドマークがどのようにお色直しするのか今から楽しみですね。

トーク②:基隆廟口夜市≫

そして、基隆港に降り立ったら、もうすぐ街ですので、乗船客もすぐに基隆の街を楽しめます。

しかも、基隆と言えば、美食の夜市、「基隆廟口夜市」がありますからね~。

私も「基隆廟口夜市」にご飯を食べに行くためだけに友達と出かけたりしたこともあるくらい、台湾のB級グルメをたっぷり楽しみたいならおススメの夜市です。

台湾には各地に夜市がありますが、「基隆廟口夜市」は、他とはちょっと雰囲気が違います。

まずは目を引くのがずら~っと並んだ黄色の提灯。

「仁三路」という通りの300から400メートルほどのそれほど長くはない距離に屋台が並んでいるんですが、屋台それぞれに番号が振ってあって、統一されたステンレス素材のシルバーの看板に番号と何のお店なのかが書いてあります。

また看板には、日本語でも書いてあるので、中国語がわからなくても何を売っているお店なのかが一目でわかりようになっています。

(まぁ、中には不思議な日本語の表記になっているものもありますが、そこはご愛敬という事で…)

しかもそのシルバーの看板の上に3段にかけられた黄色の提灯の明かりが写って、よりキラキラとした活気ある雰囲気を作り出しています。

そして何と言っても、この「基隆廟口夜市」は、お店に番号が振っていあるメインの通り「仁三路」の屋台のほぼ全てがB級グルメのお店!間に洋服店があったり、雑貨屋があったり、レストランがあったりしないんです。

他のお店もあるにはあるんですが、そのようなお店はメインの通りの屋台の後方の建物や、「愛四路」という別の通りの方に並んでいて、夜市のメインの通りに出ている屋台はほぼ全て食べ物の屋台なんです。

もちろん、そういった様々なお店が混ざっている夜市も楽しくて魅力的なんですが、この「基隆廟口夜市」は、ローカルなB級グルメを楽しむのが目的!という人には最高の夜市なんです。

しかもメインの通りの「仁三路」だけでなく、「愛四路」や周辺にも、他にもたくさんの屋台があって、全部で200近い数の屋台が集まっているそうです。中には港町・基隆ならではの海鮮を扱った屋台もたくさんありますよ。

以前、このコーナーでご紹介したこともありますが、私は「基隆廟口夜市」に来たら、だいたい食べるものが決まっていて、それプラス、お腹の空き具合と相談してさらにちょこちょこ食べるんですが、毎回、必ず食べるのが「營養三明治(栄養サンドイッチ)」と「一口吃香腸(一口台湾ソーセージ)」。

そして、この他にも、大体ご飯物は「魯肉飯(ルーローハン)」か「油飯(湾風おこわ)」のどちらにしようか悩んでいますね。

それから、「肉羹」という肉のすり身のあんかけスープ食べようかなぁ~、デザートにアイス食べるかなぁ~、果物も食べたいなぁ~という感じで、お腹がパンパンになるまで食べ歩いています(笑)。

毎回必ず食べる「營養三明治(栄養サンドイッチ)」とはどのようなものかというと、揚げたコッペパンの中にキュウリやトマト、ハム、ゆで卵を挟んで台湾の甘いマヨネーズをかけたもので、一見すると、コッペパンまるまる1つ使っているし、しかも揚げてるし、ボリュームありそうだなと思いますが、中に挟むキュウリやトマトがさっぱりしているからなのか、あの甘い台湾のマヨネーズによるものなのか、ペロッと食べられますよ。

他の夜市で食べたこともあるんですが、基隆にはこの「營養三明治」がいっぱいあって、中でも私はこの「基隆廟口夜市」の58番のお店、「天盛舖營養三明治 58 號の「營養三明治」がお気に入りです。

ここは人気のお店でいつも多くの人が並んでいることから、番号札を取るスタイルとなっています。

ですので、私はこの「營養三明治」は毎回必ず食べるので、「基隆廟口夜市」に来たら先にこのお店の番号札を取ってから他に何食べようかなぁ~とリサーチに行っています。

「基隆廟口夜市」に行ったらぜひ「營養三明治」食べてみてくださいね。

トーク③:基隆の人がおススメする基隆廟口夜市の美食≫

私も「基隆廟口夜市」に行くと、毎回行くお気に入りのお店があるのですが、先日、偶然、「【現地の人vs観光客】基隆の人たちは何を食べる?観光客に“ぜひ食べてもらいたい美食”は本当にその価値ある?」という台湾のネットの記事を見かけたので、私のお気に入りのお店は入ってるかな?と気になって見てみました。

たしかに、自分たちにもありますよね。「あ~、そこは大体観光客がよくいくお店で、地元の人たちはこっちかな?」みたいなお店がありますよね。そのような比較が紹介されていました。

それによると、まずは“三明治(サンドイッチ)”のお店編。

「基隆廟口夜市」と言えば、私のお気に入りのお店「天盛舖營養三明治 58 號」が人気ですが、地元の人たちからするとそこは“観光客が行くお店”らしく、最近、地元・基隆の人たちの間で人気なのは、店舗名のない「碳烤三明治(炭火焼きサンドイッチ)」なんだそうです。

どんなお店なのか調べてみると、「營養三明治」のお店はメニューが1つだけなのに対して、こちらの「碳烤三明治」のお店は、いろんな種類があって、ホットサンドやトーストを売っている“朝ご飯屋さん”にイメージは近いと思います。

ですので、種類が全く違いますので、「營養三明治」が食べたい人は「營養三明治」のお店へ。そして、地元の人たちに人気の“三明治(サンドイッチ)”を食べてみたいという人は「碳烤三明治」へ行ってみてくださいね。

「碳烤三明治」のお店の場所は、メインの通りの横の道「愛四路」にある人気の豆花のお店「三兄弟豆花」のすぐ横に屋台が現れるそうですが、基隆っ子も「出会えるかどうかは運次第」と言っています。“神秘のお店”の「碳烤三明治」。私も次回、探してみたいと思います。皆さんもぜひ覚えておいてくださいね。

そして続いては、港町・基隆の名物、海鮮編!

中でもカニ料理と言えば、観光客におススメするお店は、「愛四路」にある「松山活海鮮」というお店の「奶油螃蟹(カニバター)」。ここはまさに、基隆の人が一番に“観光客が食べるもの”として名前を挙げるそうで、基隆の人たちも、このお店に入ると、なんだか自分たちも観光客になったような錯覚に陥るんだそうです。

このお店ももちろん人気なんですが、子供のころから新鮮な魚介類を食べてきて舌が肥えている基隆っ子がおススメするカニ料理のお店は、メインの通りの5番「吳記螃蟹羹」の「螃蟹羹(蟹のとろみスープ)」だそうです。

ここは、私もいつも「油飯(台湾風おこわ)」を目的に行くお店ですが、地元っ子たちもここの「螃蟹羹(蟹のとろみスープ)」はおススメなんですね。

確かに、ここのスープ美味しかったです。しかも、ちゃんと蟹の身を別で入れてくれるので、「蟹が入ってない!」なんてことはありません。

なお、このお店の「油飯」は1杯30台湾元(日本円およそ120円)ですが、「螃蟹羹」は単品で70元(およそ290円)と、他と比べるとちょっとお高めですが、地元の人おススメのスープ、ぜひ食べてみてくださいね。

そしてデザート編。

基隆名物「泡泡冰(バブルアイス)」。

メインの通りに2軒、「泡泡冰」のお店が並んでいて、観光客に人気ですが、地元・基隆っ子たちの間では最近、夜市エリアから少し離れた場所に店舗を構える「遠東泡泡冰」というお店の泡泡冰が人気なんだそうです。

メニューの種類は夜市にあるお店より少ないものの、台湾の各地の食材を使い、これまでの手作業での攪拌を機械生産にすることで、品質を確保。店舗の雰囲気もおしゃれな作りですし、泡泡冰自体もまるでジェラートのようなおしゃれなスイーツとなっていて、若者に人気のようです。

個人的には、いい腕の筋肉をしたお兄さんが泡泡冰を攪拌しているのを見学するのも結構好きなんですけどねぇ。いつも手作業で攪拌しているからいい筋肉をしているのか?いい筋肉をしているからその仕事に向いているのかわかりませんが。

この他にも、メインの通りにある43-1番「世盛一口吃香腸」(私も必ず買うところです!)も、地元の人たちは、「1個7元(およそ29円)かぁ。ちょっと高いなぁ…」と思いつつも、あのおいしそうな香りに毎回負けて買ってしまうそうです。

また、基隆っ子の10人中9人が、「一番好きなのは基隆廟口夜市の魯肉飯(ルーローハン)」と答えたほど人気なのがメインの通りにある31番「天一香魯肉飯」の魯肉飯。ここ、私もおススメの場所です♪

見た目、結構脂っこそうに見えますが、食べてみるとそんなに脂っこくなく、まさにちょうどいい!メディアからもよく取材を受けている人気店です。しかもなんと魯肉飯1杯20元(およそ83円)なんですよ。まぁ、小ぶりのお椀で量は少なめなんですが、スープや、タケノコなどのサイドメニューと併せても満足ですし、他にもいろいろと食べて回りたい夜市では、味も、値段も、量も、ちょうどいいお店です。

台湾のネットで紹介されていた地元・基隆の人たちおススメのお店、皆さんも知っているお店や、行ったことのあるお店はありましたか?私のおススメともいくつか重なっていて、ちょっと嬉しくなりましたが、好みは人それぞれですので、皆さんもぜひ次回、基隆に行かれた際には、これらの情報も参考にしつつ、自身のお気に入りのお店を探してみてくださいね。

Program Host

関連のメッセージ