今日ご紹介するキーワードは「虎尾燈」。
今、台湾で大人気となっているものなんですが、なんだかわかりますか?
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2月15日は、今年(2022年)の「元宵節」でした。
旧暦のお正月の締めである「元宵節」に合わせ、各地ではランタンフェスティバルが行われ、カラフルなランタンの明かりが夜の街を彩ります。
そして毎年、その年の干支をモチーフにしたランタンが各地のランタンフェスティバルで配られたり、発売されたりするのですが、最も大きな政府主催のランタンフェスティバル「台湾ランタンフェスティバル」が行われている高雄市の文化局が販売した「虎尾燈」が今、高雄市のみならず、台湾全土でものすごい人気となっています。
例年、各地のランタンフェスティバルで配られるミニランタンは、だいたい子供向けの絵本などに出てきそうなキャラクターのランタンで、自分で台紙から切り取って組み立てるDIYタイプのものが多いのですが、今回、高雄市文化局が発売した「虎尾燈」は、虎の形や、虎の絵が描かれているランタンではなく、その名の通り、“虎”の“しっぽ”の形をしたランタン。黄色と黒のシマシマのしっぽとなっていて、息を吹き込んで膨らませるタイプで、しっぽの先がLEDで光るようになっています。
そして、この「虎尾燈(虎のしっぽのミニランタン)」がなぜそんなに人気を集めているのかというと、ランタンと言えば、“手に持つ”というものですが、このランタンは、直接腰に巻き付けられるようになっているので、つけて歩くとまるで本物のしっぽのようにゆらゆらと揺れて、その姿がとてもかわいいんです。
高雄市文化局がこの「虎尾燈」を2月1日に発売すると、発売と同時に1000個が完売!さらに後日、1500組を追加としてネット上で予約販売したところ、こちらもすぐに完売してしまいました。
実は「台湾ランタンフェスティバル」開催期間中、会場では毎日、数量限定で販売していますが、やはりなかなか手に入れるのは大変なようです。
この「虎尾燈」は1つ299元(日本円およそ1,200円)、2つセットで500元(およそ2,100円)なんですが、どうしても手に入れたい!という人も少なくないようで、ネット上にはすでに転売しているものもあり、その価格はなんと3倍にも跳ね上がっているそうです!
これまでのランタンのイメージを変えたおしゃれな「虎尾燈」に今、台湾中が熱狂しています。
なお、「台湾ランタンフェスティバル」の会場では、この「虎尾燈」を手に入れた人たちが、しっぽを揺らしながら会場を歩いていて、この「虎尾燈」もランタンフェスティバルの会場を彩っています。