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きょうのキーワード(木曜日) - 2022-02-10_「猜燈謎」

  • 10 February, 2022

今日ご紹介するキーワードはこちら!「猜燈謎」。

この「猜燈謎」とは、古くから行われている、旧暦の1月15日「元宵節」に楽しむ“なぞなぞ大会”のこと。毎年、旧暦の1月15日には、各家庭で色とりどりの提灯(ランタン)が吊るされ、花火が打ち上げられますが、後に、誰かが紙になぞなぞを書いて、それを色とりどりの提灯に張り付け、人々がそれを推測する(謎解きする)…という遊びが流行りだしたんだそうです。

このなぞなぞ遊びはお祭りのような楽しさもあり、多くの人が真似するようになり、その後、「元宵節」には欠かせないイベントの一つになったそうです。

ちなみに、 “詩を読むときには韻を踏む”というように、なぞなぞにもルールがあるそうで、「単純な語句の解説や知識のものは “クイズ”であって“なぞなぞ”とは言えないし、そのようなものは低レベルの作品としか見てもらえないだろう」とされています。“なぞなぞ”には、「それ、面白い!」と思えるような要素が必要なようです。

また、「“なぞなぞ”の問題の中に“答え”の文字を出してはならない」そうです。

この他にも、“なぞなぞ”によっては、漢字の成り立ちのルールを巧みに借りたパズルのようなものもありますし、中には、半分が字の描写で、半分が意味を示すようなものもあるそうです。

では、具体的に例えばどんな“なぞなぞ”があるかというと…

問題)啦啦隊不准坐下(チアガールが座ってはいけない場所はどこでしょう?)

どこだかわかりますか?

チアガールと言えば、“応援”ですよね。今、北京冬季オリンピックが行われていますが、中国語での応援の掛け声は「加油!」と言います。

そして、この「加油」には“応援”の他に、その字のままの「油を加える」という意味もあります。

そして、「座ってはいけない」、つまり「立つ」ことですね。立つことは、中国語では何と言いますか?「站」です。

…もうわかりましたか?そう、この“なぞなぞ”の答えは「加油站(ガソリンスタンド)」です。

このような“なぞなぞ”が元宵節の頃になるとあちらこちらに登場します。

もちろん中国語ですが、もしこのような“なぞなぞ”を見つけたら、皆さんも頑張って解いてみてくださいね。

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