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宝島再発見 - 2021-09-25_台鉄「藍皮解憂号観光列車」、10/23運行開始

  • 25 September, 2021
宝島再発見
2020年12月22日、台東から出発した枋寮行きの「藍皮普快列車」の最終列車。発車する一時間前の様子。乗客らは先を争って記念撮影をしている。この列車は、10月23日に「藍皮解憂号観光列車」として正式に運行が再開される予定。 (写真:CNA)
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かつて台湾の在来線・台湾鉄道で活躍していた「藍皮普快列車」が10月23日から「藍皮解憂号観光列車」という名前で再スタートする。写真は、「藍皮解憂号観光列車」とその内装。(写真:雄獅旅行社提供)
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かつて台湾の在来線・台湾鉄道で活躍していた「藍皮普快列車」が10月23日から「藍皮解憂号観光列車」という名前で再スタートする。写真は、「藍皮解憂号観光列車」とその内装。(写真:雄獅旅行社提供)
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かつて台湾の在来線・台湾鉄道で活躍していた「藍皮普快列車」が10月23日から「藍皮解憂号観光列車」という名前で再スタートする。写真は、「藍皮解憂号観光列車」とその内装。(写真:雄獅旅行社提供)
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かつて台湾の在来線・台湾鉄道で活躍していた「藍皮普快列車」が10月23日から「藍皮解憂号観光列車」という名前で再スタートする。写真は、「藍皮解憂号観光列車」とその内装。(写真:雄獅旅行社提供)

台湾の在来線・台湾鉄道には、非常に有名なレトロな列車があります。その名は、「藍皮普快列車」です。台湾の50代、60代の人は、高校と大学時代、よくこの列車を利用して通学していました。台湾の列車通勤族にとって非常に馴染み深い列車です。

しかし、台湾鉄道がどんどん新しい列車を導入した後、この列車が次第に淘汰され、最終的に台湾の南廻線(南周り鉄道)でしか運行されない列車となりました。今の通勤列車と違って窓を開けることが出来るので、この列車に乗って南廻線(南周り鉄道)を行くと、海の風に吹かれながら、ゆっくりと海岸沿線の景色を楽しむことが出来ます。車体は青い色を基調とするため、台湾の著名な作家から「藍皮解憂号」と名付けられました。解憂は、「憂さを晴らす」、「鬱憤を晴らす」という意味です。

南廻線(南回り鉄道)の全線電化により、この「藍皮解憂号」は2020年末、正式に運行停止となりました。その復帰を希望する声があまりにも多いため、台湾鉄道は一年間半かけてそれをメンテナンスし、内装も変えて、「藍皮解憂号観光列車」という名前で10月下旬、運行を再開することを決めました。

その経営権を取得したのは、台湾の大手旅行会社、雄獅旅行社(ライオントラベル)です。「藍皮解憂号」は10月23日に観光列車として正式に運行を再開する予定です。

10月23日から毎日、台湾南部・屏東県枋寮郷にある「枋寮駅」と南東部・台東県台東市にある台湾鉄道台東線と南廻線の「台東駅」を一往復します。片道の乗車券は一枚台湾元299元(約日本円1,190円)です。

列車は、台湾全域で最も橋とトンネルが多い南廻線(南回り鉄道)を走行、沿線台湾海峡と太平洋の海の景色を満喫できるほか、台湾鉄道で最も美しい区間、最も美しい駅『多良駅』、台湾最南端の駅「枋山駅」、最も大きな小さい駅「加禄駅」、秘境中の秘境といわれる「枋野駅」などを経由します。

加禄駅は、屏東県枋山郷にある台湾鉄道「南迴線」の三等駅で、区間車(一定した区間を走行する通勤列車みたいな列車)が2往復停車します。区間車のみ停車する駅では唯一の有人駅で、最も停車本数の少ない有人駅でもあります。台湾鉄道では数少ない硬券の切符を販売している駅です。小さな駅の中でも比較的規模の大きい駅であるため、最も大きな小さい駅と言われています。

枋野駅は、「南廻線」の深山の中の秘境駅で、枋野1号トンネルと枋野2号トンネルにはさまれています。

「藍皮解憂号観光列車」は、多元的なプランも提供しています。片道の記念乗車券セットには、記念乗車券はもちろんのこと、ボイスガイドが楽しめるイヤフォンも入っています。この記念乗車券セットに、特色豊かな弁当、オリジナル記念品を入れれば、ワンセット台湾元499元(約日本円1990円)になります。往復の記念乗車券の場合、一枚台湾元899元(約日本円3586円)です。

この観光列車は、無人駅と特色豊かな小さな駅も停車します。乗客はよりディープな鉄道旅行が出来るほか、原住民の集落、金崙集落の日帰りの旅、温泉の旅も楽しめます。一人当たり台湾元1599元(約日本円6378円)からということです。

金崙集落は台湾の原住民、プユマ族の村落で、台東県太麻里郷金崙村にあります。東は太平洋に面しており、三方山に囲まれています。この一帯、天然温泉がたくさんあります。

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