日本が台湾に無償提供したイギリスのアストラゼネカ製ワクチン124万回分が6月4日に台湾に到着しました。日本が海外に直接ワクチンを提供したのは、初めてです。これらのワクチンは、検査を経て11日にも接種に提供される見通しです。
蔡英文・総統は4日、ライブ配信を通じてワクチンの無償提供のために奔走した台湾と日本の政府関係者と民間関係者に感謝すると共に、今回のワクチン無償提供は、国民に、価値を共有し、互いに支え合う「台日友好」の本当の意義を再度見せたと述べました。
蔡・総統のメッセージ
「言葉では言い尽くせないほど感謝しています。 これからはワクチンの生産と接種を着実に進めていき、すべての台湾国民、そして世界の人々がパンデミックの恐怖から解放されるまで、我々は努力しなければなりません。頑張りましょう!」
なお、蔡・総統は、アメリカホワイトハウスが台湾をワクチン無償提供のリストに入れると発表したことに対しても謝意を表しました。
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は4日夜、フェイスブックに投稿し、「桃太郎」と「鬼滅の刃」の物語を使って新型コロナウイルスとの戦いが大変だが、共に難関を乗り越えるパートナーがいて、パートナーと一致団結すれば、必ず正義が勝つと書き、台湾と日本の連携の強さを強調しました。
行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相)は4日夜、フェイスブックを通して日本とアメリカに謝意を表すると共に、「鬼滅の刃」の名句を引用して日本台湾交流協会の投稿に呼応しました。
蘇貞昌・院長(=首相)が引用した「鬼滅の刃」の名句は次の通りです。
「でも人生には空模様があるからな。
うつろって動いていく。
ずっと晴れ続けることはないし、ずっと雪が降り続けることもない。」
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