ここ数年、台湾のテレビCMに日本の有名人が登場することが増えてきました。それも日本の観光PRのCMではなく、一般の商品のCMです。
例えば今、台湾で流れているCMでは、日本の家電メーカーや車のCMに福原愛が出演していたり、台湾のお茶のCMに阿部寛が出演していたり。過去には永瀬正敏や、渡辺直美なども台湾のCMに登場しています。
そして今度は、お茶のCMに台湾の“国民的女優”・林志玲(リン・チーリン)とEXILEのAKIRA夫妻の初の共演CMが登場し、話題となっています。
台湾では林志玲とAKIRAの結婚は、台湾でも人気の福山雅治が結婚した際の“福山ショック”にも負けない、“チーリン・ショック”と言われています。
二人の結婚式は台湾南部の台南で行われましたが、その後、二人が台湾で公の場にほとんど出てくることがなく、ファンは「今、二人はどうしているのか」と気になっていたのですが、今回、初めて夫婦そろってCMに出演するということで、各メディアがこぞって話題として取り上げています。
今回、林志玲とAKIRA夫妻が共演したのは台湾のお茶「御茶園」のCM。二人は普段から台湾のお茶を海外の友人たちにふるまったりしているそうで、今回、初めての夫婦共演のお茶のCM撮影は、特別な経験になったそうです。しかも、日本の有名なCMディレクター・谷一郎氏と、昨年(2020年)、日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した河津太郎氏が担当し、全編日本で撮影されました。
ただ、撮影の際、日本はちょうど新型コロナの第二波が来ている時ということで、撮影は200坪以上もの広さのある広いスタジオでソーシャルディスタンスを保てるようにし、スタッフは全員マスクをした上に透明のフェイスガードをするなど、厳重な防疫対策を取って撮影されました。
撮影には台湾側からも関係者がリモートで参加していたそうで、今は新型コロナの影響で撮影もこれまでとは勝手が違ったりして大変そうだなと感じる一方で、今ではこのように、どこにいてもリモートで繋がることができるんだなということを感じますね。
そして、気になるCMはお茶畑で二人が風を感じながらお茶の香りと、そのお茶を楽しむというもの。お茶のさわやかなイメージを表したCMとなっています。
ちなみに、今回、日本で撮影されていますが、台湾で放送されるCMですので、セリフはもちろん中国語。そこで、二人で一緒に中国語のセリフを練習したんだそうです。
このお茶のCMは既に台湾で流れていますが、台湾の人たちからもAKIRAの中国語はとても流暢だと好評です。
日本では放送されませんが、「御茶園」のHPでCMだけでなく、YouTubeのオフィシャルサイトの方にはメイキング動画も公開されていますので、気になる方はぜひのぞいてみてくださいね。
そして、このお茶だけでなく、今、台湾ではもう一つ注目されている飲み物があります。それは…日本のコーヒー「ジョージア」。
「ジョージア」といえば、日本で9年連続コーヒー売上ナンバーワンに輝く日本の“国民的コーヒー”ですが、今回、台湾に初上陸しました!台湾の人も日本に旅行に行ったときに自動販売機で見て買って飲んだという人が多く、しかもこれまで台湾では販売されていなかったので、今、日本ロスとなっている台湾の人たちから喜びの声が上がっています。
しかも、台湾でも毎日一杯のコーヒーを飲むという人も増えてきていて、台湾人一人当たり年間520台湾元(日本円でおよそ2,000円)分のコーヒーを飲んでいるそうです。
そんな「コーヒーパワー」の侮れない台湾に「ジョージア」は、今回、「滴濾無糖黑咖啡(ドリップ無糖ブラックコーヒー)」と「滴濾拿鐵咖啡(ドリップカフェラテ)」の2種類を打ち出しており、発売から一週間足らずで既に好調な売り上げを残しているようです。
ちなみに「ジョージア」のCMは、日本の映画にも出演したことがあり、日本でも人気のある俳優の陳柏霖(チェン・ボーリン)が出演していますよ。
日本と台湾の交流は、ドリンクの分野でもとても活発です。