スポーツオンライン - 2020-07-11ワン・ウェイチョン投手、今年の台湾プロ野球ドラフト会議に参加!

  • 11 July, 2020
  • 駒田 英
王維中・選手(写真:CNA)

 今週の「スポーツオンライン」、まずは、サッカー、4 月に開幕した台湾の男女の最高峰リーグのうち、女子の「台湾ムーランフットボールリーグ」の新北ホンユエンに、海外リーグでのプレー経験が豊富な台湾女子サッカー界のレジェンド、曽淑娥(ツォン・シューアー)選手が加盟するニュースです。

 現在第2ラウンド、合計9試合消化した段階で、1勝7敗1引き分け、勝ち点4で、全6チーム中、下から2番手の5位に低迷する新北ホンユエンは、戦力アップの為、2人のフィリピン人選手を獲得、選手登録も行っていました。この2人の選手はいずれも滞在先のアメリカ台湾への渡航のタイミングを伺っていましたが、新型コロナウイルスの影響により、台湾へやってくることが困難になりました。

 こうした中、新北ホンユエンは、35歳のレジェンド、ツォン選手へのオファーを決定、中華民国サッカー協会の合意のもと、フィリピン人選手2人の登録を抹消し、新たにツォン選手を正式に登録しました。

 ツォン選手は、これまでオーストラリア、アメリカ、カナダ、フランス、オーストリア、アイスランド、セルビア、クロアチアそして中国大陸など世界各地のクラブでプレーしてきました。台湾出身の女子選手として初めてヨーロッパでプレーをした選手であると共に、2014年、オーストリアのSVノイレングバッハ時代には、欧州チャンピオンリーグで、台湾選手として初めてゴールを決めました。昨年はクロアチアのチームでプレーをしていました。

 新北ホンユエンの徐翊(シュー・イー)監督は、ツォン選手が、補強の第一候補であったと明かし、「天の時、地の利、人の和によって、初めて彼女とタッグを組むことになった。チームに大幅な戦力アップをもたらしてくれることはもちろん、彼女には若手選手に異なる考え、刺激を与えてほしいと思う。若手は強い刺激を受けて、初めて成長を続けることができるからだ」と期待しました。

 ツォン選手はもっとも早くて今日11日に行われる最下位、高雄ヤンシンとの試合から出場する予定だということです。海外仕込みのプレー、技術でチームの成績アップ、そして豊かな経験を若手に伝えていってほしいですね。

(ジングル)

 続いては台湾プロ野球の話題です。いよいよ前期シーズンの優勝チームが決定しようとしています。

 先週のこのコーナーでお伝えしましたように、優勝争いは中信兄弟と楽天モンキーズの2チームに絞られました。

 中信兄弟とモンキーズは7日、モンキーズの本拠地、北部、桃園市の桃園国際球場で直接対決しました。勝てば中信兄弟に前期優勝マジック3が点灯するこの試合、モンキーズは3回、ここまでハーラーダービートップの6勝をあげている中信兄弟のドミニカ人左腕、ホセ・デポーラ投手の乱調につけこみ一挙5得点をあげます。モンキーズペースかと思われたこの試合ですが、中信兄弟は4回に2点、5回に1点かえし2点差とすると、6回、代打蘇緯達(スー・ウェイダー)選手の3ランホームランなど一挙6点をあげ逆転すると、9対7でモンキーズを下し、5連勝、両チームのゲーム差は5ゲーム差まで開くと共に、中信にマジック3が点灯しました。

 翌8日は、モンキーズが中信兄弟を6対5で下し、マジックは3のままでしたが、昨日10日、両チームが共に下位2チームに敗れたことで、中信のマジックは2に減りました。

 今日11日、中信が本拠地、台中インターコンチネンタル球場で行われる富邦ガーディアンズ戦に勝ち、またモンキーズが本拠地、桃園国際球場で、統一セブンイレブンライオンズに敗れた場合、中信兄弟の昨年後期に続く、16回目の半期優勝が決定します。

 なお、昨日10日夜の時点で、中信兄弟とガーディアンズの今日11日の試合の内野席は全席売り切れたということ。新型コロナウイルス対策の為、ソーシャルディスタンスをとっている中、販売できる座席、およそ9000全席が売り切れになる可能性も出ているということです。

 なお、11日の試合で、仮に中信兄弟が勝って優勝マジックナンバーを1にしても、モンキーズがライオンズに勝って意地をみせた場合には今日優勝は決まらず、優勝の行方は明日12日、桃園国際球場で中信兄弟とモンキーズとの両チームの直接対決に持ち越しとなります。

 後期シーズンもいよいよ大詰めですね。来週のこの時間には、前期シーズンの結果をお伝えできる可能性は高そうです。お楽しみに。

 続いては20日に予定されている台湾プロ野球ドラフト会議の話題です。昨シーズン、アメリカ大リーグで登板した左腕、ワン・ウェイチョン投手が、今年の台湾プロ野球のドラフト会議に参加することを明らかにしました。

 今年の台湾プロ野球のドラフト会議は20日午後6時から行われ、13日午後5時が申し込みの締切となっています。

 ワンウェイチョン投手は9日、自身がイメージキャラクターを務めるビールのPRイベントに参加、イベント後の囲み取材の中で、ドラフト会議に参加することを明らかにしました。

 ワン投手は大学時代の2011年にピッツバーグ・パイレーツと契約、肘の靭帯損傷が発覚、再建手術を受けましたが、リハビリを経て復帰、2013年にはミルウォーキー・ブルワーズから、ルール5ドラフトで指名されました。ルール5ドラフトで指名した選手は開幕25人枠に登録する規定がある中、2014年、21歳にして大リーグで登板しました。

 2018年には台湾選手として初めて韓国プロ野球でプレー、NCダイノスで7勝10敗の成績を残し、昨シーズンはオークランド・アスレチックス、そしてパイレーツの2チームを渡り歩き、中継ぎ投手として、キャリア最高となる25試合の登板を果たしていましたが、シーズンオフにFAとなっていました。

 ワン投手は当初、アメリカでの契約を求めていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、楽天モンキーズと練習生の扱いで契約し、練習を行っていました。そして、今回、改めて、台湾プロ野球のドラフトへの参加表明となりました。

 20日に行われる台湾プロ野球のドラフト会議は、完全ウェーバー制で行われ1巡目指名から3巡目指名までは、今シーズンから2軍に参入した味全ドラゴンズ、統一セブンイレブンライオンズ、富邦ガーディアンズ、中信兄弟、楽天モンキーズ、そして再びドラゴンズが指名できます。

 ワン投手はなお海外でのプレーを完全に断念したわけではありませんが、台湾プロ野球の球団に指名され契約した場合は、最も早くて2023年のオフの移籍が可能となります。

 果たして、「いの一番」の指名権をもつ味全ドラゴンズが、大物ワン投手を指名するのか、それとも、別の指名戦略があるのか、ドラフト会議当日が楽しみです。

 

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