スポーツオンライン - 2020-06-13日本プロ野球における台湾選手の活躍ぶりなど

  • 13 June, 2020
  • 駒田 英

 今週の「スポーツオンライン」、まずは続いては、バスケットボール、女子の最高峰リーグ、WSBL(Women's SuperBasketball League)の話題です。

 中華民国台湾では40日間以上、国内での新型コロナウイルスの感染例が出ていないこともあり、7日から、各自が衛生習慣に気をつけながら、各種の規制の緩和をはじめました。この一環で、WSBLも11日から、会場に観客を入れ試合を行うことなりました。

 観客の入場にあたって、氏名、連絡先、身分証明書の提出などを行う「実名入場制」が取られ、入り口では体温の計測、アルコール消毒のほか、室内ということで、マスク着用が義務付けられました。

 11日の試合は平日木曜日の午後5時、そして午後7時からの試合開始となりましたが、およそ300人のファンが、会場の台北体育館にかけつけました。

 キャセイライフの主力選手、ワン・ウェイリン選手は試合後、「ファンを迎えられてとても嬉しい」と笑顔で語りました。ワン選手はその上でで、「今日のファンは少しお行儀が良すぎたように思う。もっとファンに大きな声援を送って、これまでの新型コロナウイルス流行期間、たまりにたまったストレスを解消してほしい」と呼びかけました。

 ワン選手はさらに、こうしたWSBLの試合を開催でき、そしてファンの声援の中でプレーできるのも、台湾の医療スタッフの努力のおかげだと感謝しました。

 これからレギュラーシーズンの佳境、そしてファイナルを迎えるにあたって、ファンの入場が認められたのは嬉しいニュースですね。

 各チーム15試合ずつ戦うレギュラーシーズンは、12 日まで各チーム13試合を終え、

残り2試合となりました。首位はキャセイライフが13連勝で独走していますが、2位は6勝7敗の台元紡績、3位が5勝8敗の中華電信、そして最下位は2勝11敗で台湾電力となっています。

 WSBLは、レギュラーシーズンの上位2位がファイナルを、下位2チームが3位決定戦を行います。残り2試合、注目は、目下2位の台元紡績と、目下3位中華電信の2位争いです。そして、今日13日、両チームが激突します。両チームの対戦成績はここまで2勝2敗のタイであることから、来週16日の試合で波乱が起こらない限り、この直接対決の対決が2位となることが濃厚です。

 ファイナルの出場権争いは最後まで見逃せません。WSBLのレギュラーシーズンの結果は来週のこのコーナーでお送りいたします。ご期待ください。

(ジングル)

 続いては、野球、まずは、6月19日の開幕まで一週間を切った日本プロ野球の話題です。

 今シーズン、日本プロ野球では、8人の台湾出身の選手がプレーします。外国人選手扱いの選手はこのうち5人、千葉ロッテマリーンズのチェン・グアンユウ投手、東北楽天ゴールデンイーグルスのソン・チャーホウ投手、北海道日本ハムファイターズのワン・ボーロン選手、阪神タイガースにルー・イェンチン投手、そして東北楽天ゴールデンイーグルスの育成選手、ワン・イェンチェン投手の5人です。そして、日本の高校で3年間、もしくは日本の高校に3年、大学に4年間通い、ドラフトにかかり、外国人扱いされない選手が3人います。この3人とは、読売ジャイアンツの陽岱鋼・選手、埼玉西武ライオンズのウー・ネンティン選手、そしてオリックス・バファローズのチョウ・ヤク投手の3人です。

 今シーズンは、新型コロナウイルスの影響により開幕がおよそ3ヶ月遅れた日本プロ野球、限られた日程で試合をこなすため、一軍に出場できる「出場選手登録」は従来の29人から31人に、ベンチ入り人数は25人から26人、そして外国人選手の出場登録枠も4人から5人に増えます。そうなんです。台湾の選手たちにとってもチャンスが広がる一年といえます。

 こうした中、台湾選手が練習試合でアピールを続けています。今シーズン、移籍4年目で勝負の一年とある読売ジャイアンツの陽岱鋼選手は、9日から11日にかけて行われた、横浜DENAベイスターズとの3連戦では、10日、9回に抑えの山崎康晃投手から同点2ランを放つなど、7打数5安打4打点と大活躍、今日13日午後に行われた試合でも、途中交替で入った第一打席、バックスクリーン横への一発を放つなど、開幕スタメン獲得へ向け強くアピールしています。

 また、昨年は怪我に泣いたファイターズのワンボーロン選手も横浜DENAベイスターズとの練習試合で、5日、6日と2試合連続のホームラン、長打力をみせています。昨日12日の試合では自打球が、左膝付近に当たり退場するハプニングがありましたが、今日13日の試合もベンチ入りしており、大きな怪我でないものと思われます。

 このほか、埼玉西武ライオンズのウーネンティン選手も11日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でホームランを含む2安打3打点と活躍、一軍生き残りをアピールしています。

 投手陣もマリーンズのチェン投手、イーグルスのソン投手といずれも仕上がりの良さをみせており、開幕一軍が濃厚です。今シーズンも日本プロ野球で台湾選手の活躍を期待したいですね。

 続いては、台湾プロ野球の話題です。まずはここまでの順位をご紹介しましょう。60試合行われる前期シーズン、12日まで各チーム34試合から39試合消化し、1位は20勝14敗で、昨年の王者ラミゴモンキーズを引き継ぐ形となった楽天モンキーズ、2位は、21勝16敗の中信兄弟、3位は15勝19敗のフーボン・ガーディアンズ、そして、最下位は、16勝23敗で統一セブンイレブンライオンズとなっています。

 開幕以来、楽天モンキーズが首位を独走してきましたが、中信兄弟は6月に入り絶好調、2日から10日まで6連勝で、リーグ初の20勝到達、ここに来て失速気味のモンキーズにゲーム差なしの2位に迫ると、モンキーズの試合がなかった11日、中信兄弟は、左打ちの大砲、許基宏・選手の2本のホームランの活躍でガーディアンズに4-3で勝利、7連勝し、単独トップに立ちました。

 しかし、昨日12日に行われたモンキーズと中信兄弟との直接対決では、モンキーズの先発、ドミニカ共和国出身の右腕、リザルベルト・ボニーヤ投手が8回無失点の好投、4-0で中信兄弟を下し、首位に返り咲きました。負ければ1.5ゲーム差となる状況で踏みとどまったモンキーズ、投手陣の崩壊から打線も湿りがちとなり、停滞ムードが漂っていただけに、大きな勝利となりました。

 前期シーズンは残り20試合以上ありますが、2チームの優勝争い、そして3位、4位チームがどのようにかき乱すのか、見逃せない展開になってきました。このコーナーでは、今後も、台湾プロ野球の情報を詳しくお伝えいたします。ご期待ください。

 

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