スポーツオンライン - 2020-05-02過去一週間の重要なスポーツニュース

  • 02 May, 2020
  • 駒田 英

 今週の「スポーツオンライン」、まずは男子のセミプロリーグSBLの話題です。今シーズンのチャンピオンチームが決定しました。

  先週のこのコーナーでお伝えしました通り、4月21日から、レギュラーシーズンを前後期共に制し、1勝のアドバンテージをもつ台湾ビールと、プレーオフを勝ち抜いた裕隆ラクスジェンの間で、6試合4勝先勝制のファイナルが行われ、そして、裕隆が連勝したあと、台湾ビールが3試合目に勝利し、通算2勝2敗のタイになっていました。

 そして、第4戦が4月26日に行われました。勝ったほうが優勝に王手をかけるこの一戦、台湾ビールは試合開始から10連続ポイントで優位に立つと、第2クォーターに入って、外国選手2人の活躍で裕隆ラクスジェンが点差をつめたものの、台湾ビールが42対37、5点リードで前半を折り返します。互いに譲らず3点差で迎えた最終クォーターも競り合いが続き、残り5分14秒の場面で同点となりましたが、すぐに台湾ビールがリードを奪い返し、そんまま90対82で逃げ切り、3勝目をあげました。

 28日に行われた第5戦、あとの無い裕隆ラクスジェンは、マーカス・キーン選手が大爆発しました。キーン選手は第1クォーターで14点、第2クォーターにも10点をあげる活躍をみせ、アウトサイドからの攻撃をしかける台湾ビールに対し、前半終了時点で47対40でリードします。後半に入ってもキーン選手の好調さを維持、第3クォーターも16点をあげる活躍で、チームに勢いをつけます。裕隆は、台湾ビールの攻撃も封じ込め、99対81で大勝、3勝目をあげ、逆王手をかけます。

 そして、30日、運命の最終戦を迎えました。第5戦は、裕隆のマーカス・キーン選手にやられた台湾ビール、この日は、外国人のケントレル・バークレイ選手、そして台湾選手のエース、蒋淯安・選手が攻撃の要となります。第1クォーター、バークレイ選手が攻撃の起点となり、32対16と大幅リード、第2クォーターは、それまでキーン選手をしっかりマークしていた蒋淯安・選手が10得点、5アシストの活躍で、さらに勢いをつけ69対34と、点差を35点差まで開きます。第3クォーター、裕隆は、台湾ビールの反則もあり、互角の戦いをみせますが、点差をつめる余力は残っていませんでした。最終クォーターは、再び、台湾ビールのペースとなり、結局117対78で圧倒、通算4勝3敗で、裕隆を下し、SBL5度目となる年間王者となりました。5度目のチャンピオンは、桃園璞園と並びリーグタイ記録です。チームを率いて初の優勝に輝いた台湾ビールの周俊三・ヘッドコーチは「理想的なゲームだった。攻撃も守備も完璧だった」と笑顔で語りました。ファイナルのMVPには、この日、24得点、9アシストをマーク、攻守の中心としてチームを支えた蒋淯安・選手が選ばれました。

 翌1日には、年間表彰式が行われました。台湾ビールからは、MVPに蒋淯安・選手が、ベスト5プレーヤーに蒋淯安・選手とケントレル・バークレイ選手、最優秀外国人選手にケントレル・バークレイ選手、フロントコートベストディフェンダー賞にイーホル・ザイツェフ選手、バックコート・ベストディフェンダー賞に蒋淯安・選手、そして最優秀ヘッドコーチに周俊三・ヘッドコーチが選ばれるなど、多くの選手が選ばれました。

 レギュラーシーズン前後期を共に制し、ファイナルも苦戦しながらも、最後に自力をみせた台湾ビール、今シーズンは台湾ビールのシーズンであったといえそうです。なお、蒋淯安・選手の今後の去就は未定ということ、海外リーグ挑戦の可能性もあるということです。

 無観客とはいえ、途中日程の変更も行いながら、シーズンを戦いきったSBL、ファン不在は残念でしたが、無事に終えたことについて、関係者の努力に拍手を送りたいと思います。

 さて、男子のSBLは台湾ビールの優勝が決まりましたが、来週6日からは、本来4月13日に開幕予定であったものの、新型コロナウイルスの感染拡大で、開幕が延期していた女子の最高峰リーグ、WBSL(Women's Super Basketball League)が無観客ながら開幕します。

 15シーズン目となる今シーズンも、参加14シーズンで全て優勝、現在9連覇中の絶対王者キャセイライフのほか、昨年2位の中華電信、そして台元紡績、台湾電力の4チームで行われ、レギュラーシーズンは4チームが総当りで5回戦い、6月19日から、上位2チームが3試合2勝先勝制のファイナルを、下位2チームが3位決定戦を行うレギュレーションで開催されます。

 SBLと同様、台湾北部の数会場に集中し、無観客で行われますが、スポーツ専門局で中継されるということです。SBLに続きまして、このWSBLの結果につきましても、このコーナーでは紹介して参ります。ご期待ください。

(ジングル)

 続いては、台湾プロ野球の話題です。まずは5月1日までの各チームの順位です。各チーム12試合から14試合消化し、1位は9勝3敗で、昨年の王者ラミゴモンキーズを引き継ぐ形となった楽天モンキーズ、2位は、7勝7敗、開幕直後は不調だったものの、この5試合で4勝と調子を上げてきた統一セブンイレブンライオンズ、3位は6勝7敗で中信兄弟、最下位の4位は、4勝9敗、投打共に不振、現在3連敗中、ここ7試合で1勝6敗と苦しい状況が続くフーバン・ガーディアンズです。昨シーズン限りで常勝チームのモンキーズの監督を退任し、ガーディアンズ監督に就任した名将、洪一中・監督がどう立て直すかが注目されます。

 1日、4月の月間MVPが発表されました。ご紹介しましょう。投手、野手共に首位を走るモンキーズから選ばれました。投手部門は、2試合に先発し、2勝、12奪三振、防御率1.29の好成績をあげた左腕のワン・イーゼン投手が選ばれました。かつて日本プロ野球のDenaベイスターズでプレーしたワン選手は、3試合登板し2勝、23奪三振、防御率1.50の好成績をあげた中信兄弟のキューバ人左腕、アリエル・ミランダ投手との争いとなりましたが、 11対10、1票差で上回り、受賞しました。

 一方の打者は、10試合出場し、打率487、ホームラン8本、17打点と、打撃部門三冠王と圧倒的な成績で、モンキーズのロケットスタートに貢献した朱育賢・選手が満票で受賞しました。

 開幕から20試合消化の時点で、過去最多2016年の53本を4本上回り、史上最多57本のホームランが飛び出した今年の台湾プロ野球、打高投低のシーズンとなりそうです。ぐっと暑くなる5月以降、この傾向がさらに強まるのか、投手陣が踏ん張るか、モンキーズの勢いを止めるチームはどこか、目が離せません。

(編集:駒田 英)

 

関連のメッセージ