ミュージックステーション(2020-03-23)Yogu Walis幽谷瓦歴思『消失的幽谷』

  • 23 March, 2020
  • 曾 輿婷
(写真:アルバムカバー)

今日は、台湾の原住民族、セデック族の女性シンガーソングライター、幽谷瓦歴思(Yogu Walis/ヨグー・ワリズ)によるアルバム『消失的幽谷(Vanished Valley/消えた谷)』をお送りいたします。

セデック族は、主に台湾中部、南投県から、東部の花蓮県にかけて生活し、人口はおよそ一万人の部族です。昔は台湾の二番目に大きい原住民族、タイヤル族の支族と見られていましたが、2008年に独自の民族として認可されました。日本統治時代に、原住民族による最大の抗日事件、霧社事件を引き起こしたことで知られている、勇猛果敢な部族です。

セデック族出身のヨグー・ワリズは、子供の時から歌手になることを夢見て、数々の歌唱コンテストに参加し、都会の台北市へ上京しました。いつか有名人になって、部族の誇りになりたいとしている彼女ですが、都会での生活の中で、ますます部族のことを恋しく思い、そして初めて、自分は母語であるはずのセデック族語をあまり話せなくて、標準中国語の歌ばかり歌っていたことに気づきました。

忘れられたセデック族のことばと自分の身分を取り戻そうと、ヨグー・ワリズは部族の長老と家族の協力を得て、セデック族語によるアルバム『消えた谷』をリリースしました。山の代わりに、コンクリートジャングルで生活している部族の若者たちに、この部族の言葉による歌を通して、自分たちのルーツを忘れないことを呼びかけています。

ヨグー・ワリズの歌を、一緒に聞いてみましょう。

※3月23日にご紹介した曲:
1.「Malu qtaan (媽滷個蛋)」(マルー・クッタン)
2.「Jiyax smipaq babuy (殺豬日)」(猪を殺す日)
3.「O balay wah」(オー・バライ・ワー)
4.「Bubu」
5.「Ptasan dqras (紋面)」

(編集:曽輿婷/王淑卿)

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