文化の台湾 - 2020-01-29 旧正月期間中の台湾人のタブー

  • 29 January, 2020
  • 王 淑卿

旧正月の七連休はきょうで終わります。明日1月30日は仕事始めです。30日と31日二日間休暇をとって2月2日まで休んで2月3日から出勤する人もいます。

旧正月を大変重視している台湾の人たちにとって旧正月期間中、各種のタブーがあります。これらのタブーをちゃんと避けると、豊かで好運に恵まれる一年が迎えられると信じられています。それでは早速、これらのタブーを見てみましょう。

●旧暦除夜に食べる年越し料理に出ている魚をすべて食べてはいけない。

台湾の人たちは旧暦の大晦日に円いテーブルを囲んで一家団欒して美味しいお料理を食べる風習があります。日本のおせち料理みたいな豪勢なお料理です。どれもちゃんと意味が込められています。例えば、年越し料理に欠かせない魚料理、まる一匹の魚は、「年々有餘」の象徴です。年々に有識者の有、そしてしょくへんに余裕の余と書く餘です。これは年々ありあまるように祈る意味合いが込められています。

そのため、旧暦の大晦日に魚料理を食べるとき、頭と尻尾を残さなければいけません。年が明けて旧暦の元日にならないと魚料理を食べてはいけないという家庭もあります。そして、もう一つ、漁師さんの家では、魚料理を食べるとき、頭と尻尾がついている魚を裏返して食べてはいけないというタブーがあります。魚を裏返して食べることは、船をひっくり返すのと同様で、縁起が悪いのでなるべくこのような食べ方を避けています。

●旧暦の大晦日に晩御飯を食べ終わった後、爆竹を鳴らして「年獣」を駆逐しなければならないこと。「年獣」は、伝説中の怪獣で、旧暦の年末になると、出てきて人を食べてしまうといいます。「年獣」は赤い色と大きな騒音が嫌だそうです。それを退去させるため、みな赤い紙を門に張り、爆竹を鳴らすそうです。これは門に張る、めでたい言葉が書かれた「春聯」と爆竹を鳴らす習慣の由来だそうです。爆竹を鳴らした後の紙くずは、箒を使って家の方向に向かって掃除しなければならないといいます。これは金運を集めるためです。

●旧暦元日の朝に、お粥を食べてはいけないこと。

古代中国では、お粥は貧しい家庭の食べ物でした。裕福な家庭ならご飯を食べていたので、旧正月の元日にお粥を食べてはいけません。貧しくなるからです。一説では旧正月元日の朝に水分たっぷりのお粥を食べると、出かける際、必ず雨が降るということです。

●旧正月元日の朝、精進料理を食べると、悪い運勢から逃れることが出来る。つまり殺生しない、生き物を殺さないことですね。

●旧暦元日にご飯を作らないこと。旧暦大晦日に食べ残したご飯を食べること。

ご飯を作ると、これからの一年もご飯を作らなければならないと信じているからです。そのため、旧暦大晦日に必ずご飯を多めに炊きます。これも年々ありあまるためです。

●旧暦元日の朝、髪の毛を洗ってはいけないこと。髪の毛の中国語の発音、「髪」は、金儲けの「発」と発音がよく似ていることから、髪の毛を洗うと、一年間の金運を洗い流すことになるので、タブーとされています。旧正月の元日にしてはいけないことは、ゴミを外に出すこと、洗濯すること、箒で掃除すること、これらはいずれも好運、金運などのいい運勢を外に出すのと同じですので、やってはいけません。

●旧正月元日に人からお金を借りること、或いはお金を返してもらうこと、これもタブーとされています。人からお金を借りても、人にお金を貸してあげてもよくありません。

●旧暦1月15日、つまり小正月、元宵節の前にやってはいけないこと。

旧正月五日目に、お餅を焼いてはいけません。焦げたら、赤くなるので縁起が悪いからです。標準中国語と台湾最大の方言、台湾語では、貧しいことを「赤十字」の赤に貧乏の貧と書きますので、旧正月期間中、お餅を焦げるまで焼くのをなるべく避けたいです。

●旧正月期間中、ものを壊すのを避けましょう。金運を壊すからです。うっかりしてものを壊した場合、「歳々平安」といって運を変えます。

●旧正月期間中、破れた服とズポンを着ないこと。衣服は貫禄の象徴ですので、破れた服やズボンを着ると、お金がどんどんなくなる心配があるからです。でも、ここ数年流行っている、穴だらけのジーンズも穿いてははいけないでしょうか。

●旧正月期間中、ベッドを動かしてはいけない。ベッドを動かすと、一年の金運に影響し、大きな揺れがあると言われています。

皆様のご参考になれれば幸いです。

(編集:王淑卿)

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