台湾博物館(2019-12-01)日本酒が台湾で大ブーム、台湾の日本酒市場は女性が主役――日本酒の伝道師・欧子豪

  • 01 December, 2019
  • 早田 健文
日本酒の伝道師・欧子豪さん。(写真:欧子豪さん提供)
欧子豪さんにインタビュー。スタジオで。(写真:rti)
お酒と日本食の仕事をする欧子豪さん。とても楽しそうだ。(写真:欧子豪さん提供)
欧子豪さんの日本酒の教室。(写真:欧子豪さん提供)
欧子豪さんは、日本の原料となる米の産地も視察する。(写真:欧子豪さん提供)

インタビュー

日本酒の伝道師・欧子豪

「日本酒が台湾で大ブーム、台湾の日本酒市場は女性が主役」

 

台湾で日本酒市場が拡大している。特に女性たちの間でブームなのだそうだ。日本酒のイベントに訪れるお客さんの6割が女性なのだという。

その日本酒市場の成長に大いに寄与しているのは、日本酒の伝道師・欧子豪さんだ。欧さんは、居酒屋のオーナーシェフを務めると同時に、日本酒の講師を務めている。その日本酒の講義の場は、中国大陸の上海にまで広がっている。

欧さんによると、台湾での日本酒市場の拡大は、この10年ほどのこと。台湾がWTO(世界貿易機関)に加盟したことで、台湾に輸入される日本酒の種類が増加した。また、それまでの常温コンテナによる輸送から、冷蔵コンテナが普及し、輸送途中の劣化が抑えられたことで、台湾に輸入された日本酒の味を維持することにつながった。さらに、輸入業者が増えて競争が激しくなったことで、価格が抑制されるようになったことも市場を広げる契機となった。

ただ、台湾では、日本酒の価格は高い。日本での日本円の価格を、そのまま台湾元にするというのがイメージだ。つまり、日本での価格の3.5倍にもなる。それでも、ファンは確実に増えている。

欧さんの生徒さんは、7割が興味だけで講義を受けに来るという。日本酒のことをもっと知りたい、そして日本酒を通じて友達を作りたいというのが動機だ。業界関係者もいるが、むしろ少ない。それなのに、難しいライセンスに挑戦しようとする人が少なくない。台湾にはきき酒師のライセンスを持つ人が600人もいるという。そのうち、400人が欧さんの生徒さんだ。

欧さんは、もともとイギリス、ニュージーランドに留学していた。しかし、日本食に興味を持ち、日本に行って修行した。修業は厳しく、殴られたこともあったという。その後、台北で居酒屋を経営する中で、日本酒に興味を持った。各種のライセンスを獲得していく。台湾ではまだ少ない、日本酒・焼酎の魅力を消費者に伝える講師の資格も取得した。毎年、数万人を集める大型の日本酒イベントも台北で開催している。

そんな欧さんは今、日本食、そして日本酒の伝道師として、仕事を大いに楽しんでいる。そして、日本酒の文化をさらに極めるため、毎月、日本を訪れているそうだ。

 

【欧子豪】

欧子豪(オー・ツーハオ、Michael Ou)

居酒屋HanaBiオーナーシェフ(台北市中山區中山北路二段20巷1-3號 02-2511-9358)

日本酒講師

著書:「瞬間食樂立花味」、「大蒜與洋蔥」、「日本餐酒誌」、「尋味日本酒」など

 

(インタビュー:早田健文)

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