今週は、日本の著名な歌手とタレントの坂本九のヒット・ソング「上を向いて歩こう」の台湾語カバー曲をご紹介いたします。台湾語は台湾最大の方言です。
60年安保闘争という時代背景で創作された「上を向いて歩こう」は、暗い政治的な事件が続いても、顔を上げて前へ進む決意を歌っています。1961年に坂本九によって発表されてから、この歌はたちまち日本で大ブレークとなり、海外でも爆発的に人気を得ていました。
台湾語音楽界の「ラブソングのディバ」、龍千玉によるカバーバージョン「烏龍茶(ウーロン茶)」は、恋人との付き合い方を探っています。「焼酎より、あなたと今後一緒に烏龍茶を飲みたい」と、情熱的な恋より、生涯恋人と平穏な日々を暮らしていきたいということを、伝えようとしています。少し悲しい雰囲気が漂う原曲とは、曲名も歌詞も、だいぶ違いますね。
(編集:曾輿婷/王淑卿)