今週ご紹介する歌は、台湾最大の方言、台湾語による歌です。「素蘭小姐要出嫁」(ソーランさんの嫁入り)です。
この歌の原曲は、北海道でニシンを捕るときに歌われる著名な民謡「ソーラン節」です。1963年、日本の演歌歌手、小林旭によるカバー曲「あきらのソーラン節」を参考に、「ソーランさんの嫁入り」が作られました。原曲で何度も繰り返されている掛け声「ソーラン」が、「ソーラン」という女性の名前となり、嫁に出るソーランを片思いしている少年が、彼女の幸せを祝福するという物語を歌っています。
なお、1966年には、この歌をテーマに、着物をする花嫁行列が和風ダンスをするという奉納芸能「ソーラン嫁入り陣」が行われるようになりました。ソーラン嫁入り陣は今でも、台湾の廟宇のお祭りで度々見かけられますよ。
(編集:曾輿婷/王淑卿)