今まで一番心が打たれる歌を一曲挙げるとしたら、皆さんは何が思い浮かびますか?私にとって、それは2004年、著名な日本映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』のテーマソング、平井堅の「瞳を閉じて」です。映画の最終シーンと共に流れるこの歌は、とても印象的で、広く話題を集めました。ところが、この歌には中国語カバーバージョンがあることは、それほど知られていないでしょう。
「瞳を閉じて」の中国語バージョンは、台湾の男性歌手、游鴻明(クリス・ユー)が2006年に発表した、「我可以」(I CAN)です。歌詞は原曲とそれほど変わっていなく、英語の部分もそのまま残っていますが、原曲の「いなくなった人への思いを告白する」と違って、「物語の結末は変わりにくいけど、僕は必ずできると信じている」と、愛する人に傷つけられても、恋を信じたいという気持ちを表しています。このカバー曲は、当時の人気ドラマの挿入歌となり、主人公を愛する脇役の気持ちを代弁する歌となりました。
(編集:曾輿婷/王淑卿)