GO GO台湾 - 2019-06-01 台湾の端午の節句と粽

  • 01 June, 2019
  • 王 淑卿
最大野党・国民党の次期総統選に向けての党内予備選挙に立候補する、鴻海精密工業の郭台銘・会長(前列右から2人目)が台北市の南門市場に行って食品業者と粽の包み方を学ぶ。周りの客から「郭董(郭会長)!包中(必ず当選する)」という縁起のいい言葉をもらった。「包中」の中国語の発音は、粽を包むことの中国語「包粽」によく似ている。(写真:CNA)

来週末、6月7日は「端午節」です。日本でも「端午の節句」を祝いますが、日本と台湾では色々と違う部分があります。日本では5月5日が「端午の節句」ですよね。ですが、台湾の「端午節」は旧暦の5月5日、今年は6月7日なります。「端午節」には「粽子(ちまき)」を食べる習慣があるのでこの時期は、台湾のあちらこちらで粽が売られていますよ。日本でも「端午の節句」に「ちまき」を食べる習慣がありますが、「ちまき」というと日本では笹の葉に包まれた円錐形や三角形の白くて甘い団子餅ですが、台湾で「ちまき」というと、もち米に豚肉やシイタケ、ゆで卵などを包んで蒸したおこわのようなものです。しかも、一言で「ちまき」と言っても、いろんな種類があります!大きく分けると、「北部粽(北部ちまき)」と「南部粽(南部ちまき)」の二種類です。

味だけじゃなく、作り方から違います。主に「南煮北蒸」と言われていて、北部のちまきは、もち米を先に炒めて半分くらい火が通ったところで、豚肉や蝦、しいたけ、菜脯と呼ばれるしょっぱい切り干し大根のようなものなどと共に竹の皮に包んで蒸します。一方、南部のちまきは、竹の葉に、水に浸しておいたもち米と豚肉やピーナツ、鹹蛋黃というアヒルの卵を塩漬けにしたものなどを入れて水煮にします。

作り方も全然違うので、食感も味も全然違います。北部のちまきの方がおこわに近く、味や香りも濃厚。甘辛いソースをかけて食べたりします。南部のちまきの方がもっちりとしていて、味は比較的薄く、具材の味が楽しめます。台湾の人も、好みが北部派と南部派に分かれ、どっちが美味しい論争が巻き起こるようです。なお、南部ちまきのほうがカロリーが低くてヘルシーだそうですが、小ぶりな北部ちまきと比べて南部ちまきはどっしり大きいサイズですので、結局はどちらも1個のカロリーは同じくらいなんだそうですよ。

この他にも、デザート感覚で食べるちまきもあります!「鹼粽」と呼ばれるちまきはもち米を灰汁(アク)に漬けてから煮るだけ、少しプルンとしたもちもち感で半透明の黄金色のちまきです。日本の南九州の和菓子、あくまきによく似ています。なんの味付けもしていないので、食べるときに砂糖や蜂蜜を付けて食べるんだそうですよ。この「鹼粽」はプレーンタイプの他に、最初からあんこを入れた「紅豆鹼粽」というタイプもあります。周りの台湾人に聞いてみると、みんな子供の頃この「鹼粽」が大好きでよく食べてた!と言っていました。

そして台湾人が発明したという新たなスイーツちまき「冰粽」。ゼラチンに餡を包んで、それを竹の葉に三角に包んで蒸したら完成!あとは冷蔵庫に入れて冷やして食べます。餡を小豆の他に、サツマイモやタロイモなどほかの素材で作った餡にすれば、彩りもきれいで、いろんな味が楽しめることから、特に女性に人気だそうです。なんでもこの時期になるとスターバックスでも端午の節句の贈り物としてこの「星冰粽」を売っているんですよ。

(編集:中野理絵/王淑卿)