今から23年前の1996年、台湾の原住民族、アミ族の老人による歌声が、アトランタオリンピックの開幕式に響き渡り、人々を感動させました。
23年後の今、老人はすでに亡くなってしまい、世界で評判されているアミ族独特な歌い方も、後継者が少ないため、消えてしまう可能性があります。
それは、5、6人のアミ族人が2パートから4パートに分かれて、互いに合わせていき、きれいなハーモニーとなる独特な歌い方です。昔、主に農業で生活していたアミ族が、畑仕事をしながら互いに歌を歌うことで、自然とこの歌い方となったと言われています。
この歌い方を若者に伝承するよう、去年の4月、アミ族では歌コンテストが行われました。今日はコンテストでトップ3に入賞したチームによる歌「駆邪歌」をお聞きいただきましょう。これは、悪霊を駆除する時に歌う「魔よけの歌」です。
アミ族の天使のような歌声をお楽しみいただきましょう。
(編集:曾輿婷/王淑卿)