GO GO台湾 - 2019-03-02 淡水と淡水付近の観光地

  • 02 March, 2019
  • 王 淑卿
淡水の道教の廟、天元宮の裏山の桜。(写真:新北市提供)
新北市淡水古跡博物館税関ふ頭パーク。昼間は観音山と淡水川の美しい景色が、夕方には黄金色の夕日が、夜には色鮮やかなプロジェクションマッピングがある。(写真:淡水古跡博物館提供)
淡水の街頭にいる動かない大道芸のスタチュー。「投げ銭箱」に投げ銭を入れると動き出す。このパフォーマーは林嘉文といい、大道芸に携わって11年。(写真:CNA)

3月に入り、台湾はちょうど北から南まで、寒すぎず暑すぎず、過ごしやすい季節になりました。この時期は外に出るのが楽しくなってきます。特に台北は冬の時期は意外と雨や曇りといったどんよりした天気が多いので、温かな太陽が嬉しく感じます。お休みの日に、せっかくいい天気なのにどこにも行く計画がない!というとき、私がたまにふら~っと出かける場所のひとつが「淡水」。台北の中心部から台北新交通システムMRT台北メトロでおよそ40分、台北で夕日が最もきれいなスポットとして有名な場所です。台北新交通システムMRTレッドラインで終点の淡水駅まで行きます。するともう駅前からとっても賑やか。駅の改札を出て川の方に向かうと、早速駅前の広場にストリートパフォーマーが。そしてその周りにもシャボン玉やおもちゃなどを売っている人も。まるでお祭りの日ように賑やかです。

そして、駅前広場から右へ少し歩くと淡水老街(淡水オールドストリート)があります。このオールドストリートは、川側の金色水岸歩道と、内側の伝統オールドストリートとあって、伝統オールドストリートの方は道の両サイドにドリンクスタンド、お茶屋さん、雑貨屋さん、そして食べ物のお店などがギュッと集まっています。一方、川側の金色水岸歩道には、食べ歩きができる揚げ物を売っているお店の他、まるで夏祭りのお店のようなゲームコーナーやソフトクリーム屋さん、そして最近では、おしゃれなMade in TAIWANの雑貨を扱っているお店、川を眺めながらゆっくりできるカフェなどが並んでいます。この淡水の街全体が、夜市とはまた違った昼もいつでも“夏祭り”といった雰囲気です。しかも大きな淡水河に沿って続いているので、お店に入ってゆっくり過ごすのもいいのですが、食べ歩きできるものを買って、街歩きをしながら食べたり、もしくは川沿いの芝生に座ってぼーっとするのもおススメですよ。

そして実は淡水は台湾B級グルメの宝庫でもあるんです。台湾の人に、淡水で有名な食べ物と言えば?と聞くと、真っ先に返って来る答えが「あーげー」。漢字は、阿蘇山の“阿”、給食の“給”とかいて「阿給(あーげー)」と呼ぶんですが、これは何だと思いますか?実は、日本語の“油揚げ”の台湾語「阿布拉給(アブラゲイ)」からこの名前になったそうなんですが、そう、油揚げを使った食べ物なんです。…とはいっても、日本では見かけたことのない油揚げ料理です。どんなものかというと、大きな油揚げの中に、たっぷりの春雨を詰め込んで蒸して、それに甘辛いタレがかけてあります。ちなみに、このタレがお店によって違うので、お気に入りのお店を探してみてくださいね。

そして淡水土産としても有名なものが「鐵蛋(てつたまご)」。ゆで卵を漢方などの香辛料と共に煮込んだもので、煮込んでは乾かす、煮込んでは乾かす…を1週間に渡って繰り返していて、元のサイズよりギュッと小さく縮まったものです。元々、食堂をしていた女将さんが、売れ残った煮卵を何度も汁からあげて、温めなおして…という作業を繰り返していた時にできた偶然の産物だったそうです。通常の煮卵よりも硬さも弾力がありつつも硬く、味が凝縮されていて深く、結構癖になりますよ。ビールのお供にもおススメです!通常の鶏の卵サイズだけでなく、ウズラの卵を使った小さいサイズもあります。人気のお店はやっぱりこの「てつたまご」を生み出した「阿婆鐵蛋(おばあちゃんのてつたまご)」ですが、この他にも今は色々なお店が出ています。また、最近ではオリジナルの味だけでなく、お店によってスパイシー味、黒胡椒味、ニンニク味、などなど…いろんな味のものも売っていますよ。ぜひ試してみてください。

また、最近では台湾のあちらこちらでも見かけるようになった、ビッグサイズのカステラのような形をしたケーキ「古早味現烤蛋糕」、これで「その場で焼くケーキ」の意味」。これも淡水が発祥です。しっとり密なケーキで、焼きたては蒸しパンのようにふかふか、冷めるともっとどっしりとした食感になります。卵、小麦粉、水分は牛乳のみというシンプルな材料で作られていて懐かしい味です。このシンプルな味も人気なんですが、一番人気はチーズが層になるように重ねて焼かれたチーズフレーバーだそうです。これは一人では食べきれないサイズなので、ぜひ友達とシェアしたり、ホテルに持ち帰ってゆっくり楽しんでくださいね。

さらに、台湾B級グルメではないのですが、淡水で個人的にお勧めなのが「トルコアイス」。ちょうど、淡水から川のお向かいの八里に向かう船が出る「淡水ふ頭」のすぐ近くにある「トルコアイス」のお店では、トルコ人のスタッフがのび~るアイスをパフォーマンスを交えて作ってくれます。しかも、買ってくれたお客さんを巻き込んでの、まるでマジックのようなパフォーマンスは見ているだけでも楽しくて、いつもお店の周りには人だかりができています。なかなかすんなりとは貰えないアイス、一発で受け取れるかどうか、ぜひチャレンジしてみてください。

このほかにも色々な食べ物もありますので、淡水オールドストリートで自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。

それでは1曲お送りしましょう。

淡水といえば、台湾の人気アーティスト周杰倫が高校時代を過ごした場所として有名です。今や大スターの彼も、学生時代には気になる女の子を誘うのに「帰りにアゲ食べない?」と誘った…なんてエピソードもあるとか。。。

ちなみに、彼のお気に入りのお店「文化阿給」には、今、「周杰倫セット」というメニューもありますよ。そんな周杰倫の出身校で撮影された映画の主題歌です。

曲: 不能説的秘密(言えない秘密)   /  周杰倫(ジェイ・チョウ)