文化の台湾(2019/01/11)LED衣装にサングラス?少年神「三太子」

  • 11 January, 2019
  • 曾輿婷
サングラスをして、LED電球で飾った衣装を着ている三太子は、電子音楽に合わせてキレのいいダンスを披露している。さらに口におしゃぶりをつけたり、背中にある五本の旗に花火を設置したり、ワイヤーロップで吊り上げて宙乗りさせたりするなど、電音三太子は、多分世界中のどの神様よりもおしゃれです。(写真:CNA)

大きな頭に太い眉毛、大きな鼻、にっこり笑っている顔をしていて、カラフルな服の後ろに、五本の旗があります…この神様は、「三太子」と呼ばれています。元々は中国とインドの神話の登場人物であり、今は道教で尊敬されている少年神です。最も知られている名前は、「哪吒」(ナタ)でしょう。

 

道教の伝説によりますと、ナタは元々最高神・玉皇大帝に仕えている神様です。当時世界にありふれている魔王を討伐するために人間界に転生し、道教の托塔天王、いわゆるヒンドゥー教の毘沙門天の三男になりました。

人間界の魔王を倒すために転生しましたが、ナタは水遊びをしているとき、海の神様・竜王の宮殿を踏んだことで竜王と喧嘩となり、竜王の息子を殺しました。さらに弓で石の精霊の息子を射殺しました。そのあまりにも非道な行いで怒ったナタの父親は、それ以上誰かの命が奪われないよう、ナタを殺そうとしましたが、父親の考えを知ったナタは、「肉を母親に、骨を父親に返す」と思い、いっそ自分で命を絶ちました。

 

ナタの魂はやがて師匠の手伝いによって、蓮の花を体に転生しました。師匠からもらった、乾坤圏(円環状の武器)、混天綾(魔力のある布)、火を放つ槍などの武器を手に、足には2個の車輪の形をしている、火と風が放つ乗り物・風火二輪を踏み、ナタは改心したように、世界中の魔王の討伐に励みました。数々の功績をあげたナタは、それから玉皇大帝によって天界の軍隊を統べる指揮官に任命されました。

 

台湾では「ナタ」と呼ぶより、「三太子」と呼ぶほうが遥かに多いです。「三太子」は、ナタが人間界に転生したときは托塔天王の三男であることに因んだ呼び方であり、「第三皇子」を意味しています。