GO GO台湾 - 2019-01-05 台湾のお粥と台北市立動物園

  • 05 January, 2019
  • 王 淑卿
皮蛋瘦肉粥(写真:RTI)

あけましておめでとうございます。今年も台湾の色々な情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、台湾は1月2日から通常通り仕事が始まっていますが、日本ではまだお正月休みという人も多いのではないでしょうか。正月行事にはいろいろありますが、“松の内”の最終日である1月7日に「七草粥」を食べ、無病息災を願うという風習がありますよね。またお正月に食べ過ぎた胃を休める為とも言われています。この七草粥、元々は中国から伝わってきた習慣ですが、台湾には「七草粥」を食べる習慣はありません。ですが、台湾ではこの時期に限らず、年中お粥が食べられています。

日本では「お粥」と言うと、風邪などの病み上がりや、ダイエット中に食べるというイメージが強いのですが、台湾では「お粥」と言えば、日常のご飯の1種なんです。しかも日本のお粥と言えば、軽く塩を効かせたお粥に、梅干しや鮭などの簡単な具材を添えたあっさりとしたもの…ですが、台湾のお粥は出汁が効いていて具材の種類も豊富で、しっかりとお腹に溜まるんです。朝ご飯としてのお粥の屋台もあれば、店を構える24時間営業のお粥専門店なんかもあるんですよ。

どんな種類のお粥があるかというと、一番日本のお粥に見た目が近いのが、「清粥」。本当にシンプルにお米をたっぷりの水で炊いたお粥です。サツマイモも一緒に炊いて「地瓜粥(サツマイモ粥)」にしたりもします。このタイプのお粥はお米やサツマイモの甘み以外、味がないので「小菜」と呼ばれるおかずと一緒に食べます。普段の食事のご飯をお粥に変えたような感じですね。そのため、おかずがビュッフェスタイルで選べたり、メニューの種類が豊富なお店が多いです。

そして、「鹹粥(塩味のお粥)」。名前だけ聞くと日本のお粥と似ている気がしますが、日本のお粥よりも水分が多く、お茶漬けのようにサラサラしたお粥に、ほんの少し細切れの肉や野菜が入っています。お肉が入っていることもあって、「痩肉粥」と呼んだりもします。また具材によって、筍と細切れ肉のお粥「竹筍肉絲鹹粥」や、サバヒー(ミルクフィッシュ)が入ったお粥「虱目魚鹹粥」、タロイモが入ったお粥「芋頭鹹粥」…など、メニューは具材ごとの名前になっています。この「鹹粥」タイプのお粥は、さっぱりしているのが特徴です。こちらはおかずと一緒に食べないのが一般的ですが、おかずと一緒に食べる人もいます。

そして、もう一つよく見かけるのが「広東粥」。こちらは水ではなく出汁で米を炊くことから味もしっかりとしています。しかも、このタイプはお粥に具材もいろいろとトッピングします。そのため、「お粥」で1品となります。「清粥」や「鹹粥」がおかずと一緒に食べるご飯なら、「廣東粥」は丼飯と言ったイメージでしょうか。魚介のだしや具を使った「海鮮粥」や、鶏の出汁を使った「鶏肉粥」、ピータンが入った「皮蛋瘦肉粥」…などが有名です。

朝だと、街のあちこちにお粥の屋台が登場して、通勤途中のサラリーマンやOLさんが買っていく姿を目にすると思います。お店だと、迪化街にある「永樂市場清粥小菜」が朝の6時ごろから開いています。ここはおかずの種類も豊富!20種類以上のおかずがあります。人気のおかずは早くいかないと売り切れてしまうほど、地元の人にも人気のお店です。場所は迪化街の永樂市場の南側すぐ目の前です。

「広東粥」でしたら、行天宮近くの「糜家莊 潮鍋粥」が有名です。ここは広東省の潮州料理が食べられるお店で、中でもトロトロに煮込んだお粥が美味しいことで有名です。お粥の種類も10種類と豊富!特に人気なのは、シイタケと鶏肉が入った「北姑滑雞粥」だそうですよ。それぞれのお粥メニューは、一つ一つお米を入れる順番や煮込む時間も違うというこだわり様です。ちなみに、メニューの横に「HOT」という印がついているのが人気メニューです。「HOT」マークががついていないものは“冷たいお粥”というわけではありませんからね。この「糜家莊 潮鍋粥」の営業時間は、夕方17時半から午前3時まで。年中無休です。アクセスは、台北新交通システムMRTオレンジライン「行天宮」駅下車。1番出口から徒歩5分です。

そして、「お粥横丁」と呼ばれる場所もあります。場所はMRTブラウンラインの「大安」駅と「科技大樓」駅間の道路沿い。実は、以前はかなり多くのお粥屋さんが並んでいたそうなんですが、現在は数軒のみになってしまいました。そこで今も営業を続けている「小李子清粥小菜」。ここは数十種類以上のおかずがずらりと並んでいて、好きなものを注文して小皿に取り分けてもらうビュッフェスタイルのお店です。そして特徴はなんといっても、お粥が食べ放題!!ここのお粥はサツマイモが入ったトロトロのお粥です。場所はちょうどMRTブラウンラインの「大安」駅と「科技大樓」駅の間。営業時間は夕方17時から翌朝6時までです。

旅行で台湾に来たら美味しいものをいっぱい食べたい!という方も多いと思います。毎日のように外食をして胃が疲れてしまった時にも、“お粥”という台湾の美食がありますよ。ぜひ楽しんでください。