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頼・総統の就任演説、ポンペオ前米国務長官:台湾海峡の緊張の責任は中国にある

  • 21 May, 2024
  • 王淑卿
頼・総統の就任演説、ポンペオ前米国務長官:台湾海峡の緊張の責任は中国にある
頼清徳・新総統が20日の就任演説で述べた対中国政策が話題を呼んでいる。これについて、現在台北を訪問中のアメリカのマイク・ポンペオ前国務長官(写真)は21日、台湾海峡の緊張は侵略から逃れるために自らを守ろうとしている人たちが引き起こしたものではなく、中国の政治指導者である習近平氏が招いたものだ。これを誤解してはいけないと指摘した。(写真:Rti 王照坤)

頼清徳・新総統が20日の就任演説で述べた対中国政策が話題を呼んでいます。これについて、現在台北を訪問中のアメリカのマイク・ポンペオ前国務長官は21日、台湾海峡の緊張は侵略から逃れるために自らを守ろうとしている人たちが引き起こしたものではなく、中国の政治指導者である習近平氏が作り出したものだ。これを誤解してはいけないと述べました。アメリカが台湾を守るために出兵するかどうかについてポンペオ前国務長官は、アメリカは必ずここにいる。台湾はこの点について必ず信用してくださいと呼びかけました。

ポンペオ前国務長官は、第16代正副総統の就任式に参加するために台湾を訪問し、21日に台湾の民間団体「フォルモサ共和会」の招きに応じて講演を行い、回顧録「Never Give an Inch」を紹介しました。

ポンペオ前国務長官によりますと、アメリカが台湾を中国の潜在的な侵略から逃れるよう守ることは四つの原則に基づくものです。一つ目はアメリカが(国内法である)台湾関係法と国際法を遵守しなければならないこと。台湾関係法は法律の義務だけでなく、道徳の問題にもかかわっています。二つ目は、台湾の重要な地理的な位置。中国が台湾をコントロールすることになった場合、インド太平洋地域の権力のバランスに影響します。三つ目は台湾とアメリカとの信頼関係への支持。日本、韓国、フィリピンなどの地域の盟友らはみな目を見張っています。四つ目は経済の議題。台湾の安定が脅かされることになれば、その影響は全世界に及びます。

ポンペオ前国務長官は、これは人口があまり多くない小さな島を守ることだけではなく、前線におけるその戦略的な地位を守るのだ。全世界の数十年間にわたる平和、安全保障、繁栄にかかわると述べました。

アメリカのバイデン大統領は台湾が中国の侵略から免れるよう守ると再三表明しています。しかし、トランプ前大統領は似たような約束をしたことはありません。この問題についてポンペオ元国務長官は、「アメリカはここにいる」と即答しました。

ポンペオ前国務長官は、アメリカの大統領選挙の結果にかかわらず、台湾はこの点に対して信頼感を持つべきだ。この地域にいる台湾の盟友に対しても信頼感を持つべきだ。有事の時、盟友らも果たすべき責任を果たすだろうと述べました。

ポンペオ前国務長官は、頼・総統が就任演説の中で台湾と中国が互いに隷属していないことを説明したことを高く評価しています。しかし、このような論述は台湾海峡両岸の緊張を高める結果につながるかどうかについて、ポンペオ元国務長官は、問題は台湾にあるのではないと強調しました。

ポンペオ前国務長官は、侵略から自分を守ろうとする人たちのことを、彼らが緊張を高めていると誤って解釈してはいけない。両岸間の緊張は習近平氏が招いたものだという見方を示しました。

ポンペオ前国務長官は、台湾は主権独立国家だ。アメリカはそれを承認すべきだ。これは事実であり、正義に対する堅持でもある。全世界の安定への一歩でもある。台湾は中華人民共和国と中国の代表権を争っていない。今大多数の台湾人は台湾だけを認めている。そのため、アメリカは戦略における曖昧政策を終え、戦略上の必要性と道徳に基づいて台湾は主権独立国家だと承認すべきだと述べました。

(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)

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