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「第7回亜太社会創新高峰会」が閉幕、来年は台北で

  • 06 May, 2024
  • 王淑卿
「第7回亜太社会創新高峰会」が閉幕、来年は台北で
「第7回亜太社会創新高峰会」が5日に閉幕、国内外からのスピーカー100人以上が知見を共有した。来年は台北で開催される。(写真:Rti 王淑卿)

行政院が指導し、「新故郷文教基金会」が主催する「第7回亜太社会創新高峰会(Asia Pacific Social Innovation Summit)」が4日と5日、台湾中部・南投県埔里にある、国立曁南国際大学で開催されました。今年のテーマは「靭性亜洲(レジリエンス・アジア)」です。

台湾、日本、シンガポール、インドネシアなど国内外のスピーカー100人余りは環境のレジリエンス、経済のレジリエンス、社会と文化のレジリエンスの三つの主軸に基づいて知見を共有し、対話を行い、各国が社会問題に直面する際、いかにして社会イノベーションを通じて問題を解決し、チェンジを図るかについて説明を行いました。

4日と5日のフォーラムでは基調講演が2回、フォーラムのパラレルイベントが22回、脱プラスチックのワークショップが1回、宗教に関する社会イノベーション円卓会議が2回行われました。参会者は経験の共有と対話を通じて、社会問題に直面する際、いかにして問題を解決し、新たな価値を見出すかについて意見交換を行い、国際社会に台湾の社会イノベーションの力を見せつけました。

台湾の最高学術機関である、中央研究院の李遠哲・元院長は、「強靭性から持続可能な開発に邁進するプロセス」について基調講演を行い、気候変動がもたらす衝撃は、人類の存続にとって最も大きな脅威になっている。強靭性の構築は、人類が持続可能な開発にまい進する重要なポイントだと指摘、人間、コミュニティ、企業、国家としての責任を果たしてこそ、初めて人類の存続にかかわっている地球を守ることができるのだと強調しました。

インドネシアバリ島の使い捨てプラスチックの撤廃運動「バイバイ・プラスチックバッグ」運動を発起した、インドネシアの環境活動家であるメラティ・ワイゼンさんは、「チェンジは今から、いかにしてチェンジャーになることができるのか」と題して基調講演を行い、環境教育に対する情熱、およびいかにして政策の変革を促し、影響力を活かすについて経験をシェアし、世界各地の若者が自分の使命の宣伝と実践に勇気をもってあたるよう激励しました。

一方、今回のサミットの開催地である、中部・南投県埔里鎮の姉妹都市である日本の鹿児島県出水市の椎木伸一市長は、いかにして鶴の生態系の保全と地域の創生を結びつけ、自然景観を生きている文化資産にするかについて知見を共有しました。

国立曁南国際大学の武東星・学長は、強靭性の高い大学を目指している国立曁南国際大学は、太陽光発電へのモデルチェンジ、汚水処理、環境保護などに積極的に取り組んでおり、大学による社会責任の実践を通じてコミュニティと成果を共有している。同サミットの共催機関として、台湾が国際社会に持続可能な開発における実力を示す舞台になることができて非常に光栄に思うと感想を述べました。

5日の閉会式では「靭性亜洲、埔里宣言」が発表され、来年の主催機関への引継ぎ式が行われました。来年は北部・台北で開催される予定です。

(編集:王淑卿)

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