
第7回亜太社会創新高峰会(Asia Pacific Social Innovation Summit)が4日と5日、台湾中部・南投県埔里にある、国立曁南国際大学で開催されています。今年のテーマは「靭性亜洲」です。
行政院(内閣)の陳建仁・院長(首相)、考試院の黄栄村・院長(大臣)、経済部(日本の経産省に総統)の王美花・部長(大臣)、台湾の最高学術機関である中央研究院の李遠哲・元院長、台湾国際放送の運営母体である中央放送局(Rti)の張瑞昌・総局長が招かれて出席、Rtiの日本語、インドネシア語、ベトナム語のスタッフが取材に訪れました。
黄栄村・部長は開会式であいさつし、25年前の1999年9月21日、台湾中部・南投県集集鎮を震源とするマグニチュード7.3の強い地震に触れ、「921大地震」の発生から25年後の今日、「921大地震」の再建計画の中心エリアである埔里(中部・南投県)で関連の経験を共有することができることは、きっといかにして強靭性を活かして国を守り、故郷を守るかについてより全方位コミュニケーションを行うことができると信じていると述べました。
黄栄村・部長は「行政院九二一震災災後重建推動委員會」の執行長でした。
以下は、黄栄村・部長のあいさつの内容です。
25年前(の1999年9月21日、台湾で中部・南投県集集鎮を震源とするマグニチュード7.3の強い地震)「921大地震(台湾中部大地震、集集大地震、台湾大地震とも呼ばれる)」が発生しました。その再建に6年間かけました。農村社会の結束力、コミュニティと地区の強靭性により、「921大地震」の再建は草の根という民間の力とイノベーションの基礎の下、効果的に進められました。
この期間は台湾の民間がボランティア活動に全面的に参加する元年だと言えると共に、台湾社会も初めて民間の強靭性がいかにして秩序のある力を発揮して大震災後の社会再建に貢献できるかを目にしました。
アジア各地の民間には強靭性が成功をもたらした経験が数多くあります。「921大地震」の発生から25年後の今日、「921大地震」の再建計画の中心エリアである埔里で関連の経験を共有することができることは、きっといかにして強靭性を活かして国を守り、故郷を守るかについてより全方位コミュニケーションを行うことができると信じています。
アイルランドの詩人、ウィリアム・バドラー・イェイツは、作品「ビザンティウムへの船出」の中で、「夢幻の海を渡って聖なる都ビザンチウムに来た。神の聖なる火の中、ビザンティウムの貴人たちを前に、過去 現在 未来について歌い続けよう。」と綴りました。
埔里が聖なる都としての役割を果たすよう期待すると共に、大会の成功も祈っています。
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(編集:王淑卿)