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台湾のWHA参加支持の声拡大、薛・衛生福利部長:アメリカの支持に感謝

  • 02 May, 2024
  • 中野理繪
台湾のWHA参加支持の声拡大、薛・衛生福利部長:アメリカの支持に感謝
衛生福利部の薛瑞元・部長は、アメリカによる台湾の世界保健総会(WHA)への参加支持に感謝を述べた。(写真:資料写真/CNA)

世界保健機関(WHO)の年次総会である世界保健総会(WHA)が今年は5月27日からスイスのジュネーブで開催されますが、台湾は未だに招待状を受け取っていません。しかし、台湾の参加を支持する声が相次いでいます。

衛生福利部(日本の厚労省に類似)の薛瑞元・部長(大臣)は2日、立法院(国会)衛生環境委員会で、アメリカが台湾のWHA参加を支持してくれていることに感謝し、世界の各方面からの支持がどんどん高まっていることは、台湾の努力の結果であり、オブザーバーとしての参加に向け努力を続けていくと述べました。

台湾のWHA参加に関しては、アメリカ国際機関担当のミシェル・J・シソン(Michele Sison)国務次官補は先ごろ、台湾の駐ジュネーブ弁事処の蘇瑩君・処長と会談し、アメリカは台湾の国際機関とWHAへの参加を支持すると改めて表明しました。

また、東アジア・太平洋担当のダニエル・クリテンブリンク(Daniel Kritenbrink)アメリカ国務次官補も、アメリカはまたすぐに台湾がオブザーバーとして参加するための支持を改めて表明すると述べ、昨年は22カ国がアメリカの立場を支持した。今年はこの数字が増えると予想していると語っていました。

薛・衛生福利部長は、立法院衛生環境委員会の中で、野党・国民党の涂權吉・立法委員の質疑に答えた際、アメリカはこれまでもずっと台湾のWHAへの参加を支持してくれている。台湾がWHOへ有意義に参加できることを期待しており、我々はこれに非常に感謝している。ここ数年は世界各国が台湾のWHAへの参加支持が広がっている。これは台湾の努力の成果であると述べました。

薛・衛生福利部長は、「なぜここ数年世界各国からの支持が拡大しているのか。それは理念の近い国がどんどんと増えているからだ。WHAにおいても私たちのために声を上げ続けてくれている。もちろん、私たちも各方面に努力を行っており、これらも成果の一部だが、現時点ではオブザーバーとしてWHAに参加する方法はない」と説明しました。

台湾は毎年、友好国を通じてWHAに台湾のオブザーバーとしての参加を支持する提案を行っています。

涂權吉・立法委員は、WHAは190以上の会員国があり、そのほぼすべてがアメリカの国交国である。アメリカも台湾の参加支持の提案にもっと力を出してくれることを望むと述べました。これに対し薛(せつ)・衛生福利部長は、台湾は通常、友好国からの提案に頼っているが、アメリカや理念の近い国々も、時に会議の中で台湾の支持を発言してくれている。アメリカは外交全体を考慮する必要があり、これはアメリカの戦略である可能性がある。台湾とアメリカの間にはまだ多くの協力関係が進行中であると語りました。

また、「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」名義でオブザーバーとして会議に出席することに同意するかどうかについて、台湾は過去にWHAにオブザーバーとして参加していた際にこの名称だった前例がある。この名称には地位矮小化(わいしょうか)の問題はなく、政府は参加を実現するために努力を続けると述べました。

(編集:中野理絵/王淑卿/本村大資)

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