
アメリカのサンフランシスコで開催されていた「第30回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議」が閉幕しました。蔡英文‧総統は20日、台湾のAPEC代表団との面会で、まず、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏が再び蔡・総統の代理特使として、このアジア太平洋地域で最も重要な経済貿易協力フォーラムに参加してくれたことに感謝し、これにより、台湾は各国との交流を深め、継続的に国際社会で重要な鍵となる役割を果たすことができると述べました。
蔡英文‧総統はまた、台湾はアジア太平洋地域の繁栄および発展に注力すること、各国と協力してエネルギー源の転換を促進すること、より強靭なサプライチェーンを構築すること、アジア太平洋地域内のデジタル格差を減少させることという、彼女が託した4つの重要なメッセージを、すべてのAPCEの同盟国に伝えてくれたことについて、張忠謀氏に感謝の意を表しました。
蔡‧総統はさらに、今回の会議で注目された、相互連結、革新的、包摂的という3つのテーマについて、台湾も引き続き経験を共有し、地域と世界のためにより多く貢献していくと話しました。
蔡‧総統によりますと、張忠謀氏と代表団のメンバーたちが多国間及び二国間の会議で各国の首脳や代表らと交流し、対談することは、今後の相互協力と交流に役立つだろうと指摘しました。
蔡‧総統は、「特に、張忠謀‧特使は、アメリカのカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官、国家経済会議のラエル・ブレイナード(Lael Brainard)議長、そして日本の岸田文雄首相、シンガポールのリー・シェンロン首相らと二者間会談を行った。これは、双方の将来の協力と交流に寄与するだろう」と話しています。
一方、張忠謀氏は挨拶で、特使として出席する機会を与えた蔡‧総統に感謝しました。今年のAPEC経済首脳会議では、テクノロジーに関した議題が多く討論されたので、自分のこれまでの努力が成果に現れたと述べました。
張忠謀氏は、多国の首脳や高官との交流中、彼らが伝えた善意についても触れています。
(編集:許芳瑋/本村大資)