
1年延期された中国・杭州アジア競技大会が、9月23日に開幕します。これに対し、台湾の対中国大陸政策を担う行政院大陸委員会(略称:陸委会)邱太三・主任委員は先日、「入場行進する際、中国の後に並ぶことを望んでいない」と述べました。
教育部(教育省)体育署は、国際オリンピック委員会の要件に従いオリンピック方式で大会に参加するため、台湾の地位を矮小化することはないと強調しました。
邱太三・主任委員はインタビューで、「台湾は『チャイニーズタイペイ』」として大会に参加する。もちろん、中国の後ろに並ぶことを望んでいない。中国もこのことを知っている」と述べました。
邱太三・主任委員はまた、中国共産党の統一戦線機関が新型コロナウイルスのパンデミックにより3年間停滞していたため、今年は機会があれば、必ず動き出すだろうが、これに驚く必要はない。中国が何をするかは、大会が始まるまで分からない。例えば、開幕式で「中国台湾」と言うことになったら、我が国の選手が入場行進する必要があるかどうかなど、これらは緊急対応チームが常に監視および対処する、と強調しました。
大陸委員会のアジア競技大会についての発言に対し、体育署は、台湾の地位が矮小化されないため、体育署とチャイニーズタイペイオリンピック委員会は、国際オリンピック委員会の要件にしたがいオリンピック方式で代表団を組織し、大会に参加すると強調。チャイニーズタイペイオリンピック委員会も、中国とのコミュニケーションを積極的に行い、チャイニーズタイペイ代表団が順調に大会に参加し、安全に帰国することを最優先の原則としています。
杭州アジア競技大会は9月23日から10月8日にかけて行われ、合計40競技が実施される予定です。台湾は521人を派遣し、33競技に出場。選手たちは、アジア大会の歴史において台湾が獲得する100個目の金メダリストとなるよう全力を尽くしてくれるでしょう。
(編集:許芳瑋/本村大資)